IB Predicted Gradeとは?大学合格率アップの秘訣と準備ポイント

・Predicted Gradeって何?
・大学合格にどれくらい影響するんだろう?
・先生にどう評価してもらえばいいの?

IB出願を考える生徒にとって、Predicted Gradeの不安や悩みはつきものですよね。

「どういうスコアなの?」「どう準備すればいい?」と気になるものです。

この記事では、Predicted Gradeの基本・スコアを上げる工夫・不足しても逆転で大学合格を狙うための戦略を整理して解説します。

IB専門塾の国際バカロレアアカデミーでは、世界トップレベルのIB卒業生が個別指導を行い、一人ひとりに合わせた学習計画と進捗(しんちょく)管理をサポート。完全オンライン対応で、希望科目にも柔軟に対応します。

IBのPredicted Gradeが大切な理由と準備方法

IBのPredicted Gradeは、大学受験に関係する大切なスコアです。

まずはPredicted Gradeの基本的な意味や活用方法、スコアを上げるための準備について整理します。

IBのPredicted Gradeとは?

IBのPredicted Gradeとは、最終試験でのあなたの成績を、先生が予測した評価です。

模試・課題・内部評価(IA)・クラスでの取り組みなどの進み具合を総合的に判断してつけられます。

Predicted Gradeが低いと、そもそも出願できない大学もあります。

また複数の大学が採用している制度が、「最終試験の結果(Final Score)がPredicted Gradeを満たせば、入学を許可する」という条件付き合格です。

出願時点では最終試験の結果は出ていませんので、このPredicted Gradeで大学は学力を判断するんですね。

例えば模擬試験で「6」が取れている場合、先生は「6」か、成績の移り変わりから「5」か「7」でPredicted Gradeを設定します。これで大まかなFinal Scoreを大学は判断します。

Predicted Gradeは出願のためにとても大切なスコアということです。

Predicted Gradeの重要性と活用方法

Predicted Gradeは大学合格の判断材料であると同時に、学習戦略や進路選択に使える指標でもあります。

なぜなら現在の学力と最終的に到達したいレベルの差を、Predicted Gradeが示してくれるからです。

この差から「受験可能な大学」や「克服しなければいけない教科」を具体的に把握できるので、学習計画の練り直しや出願校の選び直しができます。

例えば志望校の基準にPredicted Gradeが足りないなら、次のような調整が可能です。

  • 不足を補うため、苦手科目の成績アップに取り組む
  • 短期集中で改善するための戦略を立て直す
  • 合格の可能性が高い大学を選び直し、選択肢を変更する

このように、Predicted Gradeは合否と学習方針の両方に関わる指標といえます。

Predicted Gradeをアップするための準備

Predicted Gradeを上げるためには、「努力していることが先生に見える状態」をつくるのがいいでしょう。

Predicted Gradeは先生がつける最終試験前の評価なので、授業や課題にしっかり取り組んでいることが良い印象を与えるからです。

毎週の課題を欠かさず提出し、模試の結果やIAの修正を先生に見せながら質問する姿勢を見せることで「この生徒は真剣に取り組んでいるな」と評価された先輩もいましたよ。

努力の積み重ねを先生に見せることが大切です。

課題・模試・授業態度・IA・EE・TOKの進み具合など、いろんな要素に対して積極的な姿勢を持ちましょう。

IBでPredicted Gradeを上げる4つの方法

Predicted Gradeをアップさせるには、勉強ももちろんですが、評価のされ方を理解して行動することが欠かせません。

ここでは先生に対するアクション・課題の取り組み・自己PR資料の活用などの具体策を紹介します。

材料を揃えて先生と面談をする

担任の先生との面談がある際は、Predicted Gradeを上げてもらえる具体的な根拠を用意し、しっかり相談しましょう。

模試で改善できた点や、IA・EEの進み具合などを見せられれば、Predicted Gradeを考え直してもらえる可能性が上がります。

特に模試は本番に近い形式で学力を示せるツールなので、成長の証として先生に判断されやすいです。

・Term 1のスコアは5でしたが模試で6に上がりました!
・IAドラフトの評価で良いフィードバックを受けました!

このような具体的なデータを見せて成長を示せると、先生に努力とやる気を伝えられます。

根拠をしっかり準備すれば、面談をPredicted Gradeの見直し・学習アドバイスをもらえる機会にすることが可能です。

EE・TOKの得点を引き上げる工夫をする

Predicted Gradeを上げるには、EE(Extended Essay)とTOK(Theory of Knowledge)の得点アップが欠かせません。

理由はEEとTOKの評価が最大3点のボーナス点となり、Final Scoreに影響するからです。

さらにEEやTOKでは分析力や構成力が身につくので、先生の評価にもいい影響を与えてくれます。

EE:情報の偏りや調査の改善点を反省し、自分を批判的に評価したことを記載

→客観的な分析力の成長をアピールできる

TOK:各段落の最後に、複数の視点と自分の主張を関連づける工夫をする

→説得力があってわかりやすい構成力をアピールできる

このように、Predicted Gradeを上げることに対して、EEとTOKの得点が大きく影響します。

EEとTOKの取り組み方について詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にしてください。

■EE攻略の記事を読む

■TOK攻略の記事を読む

弱点科目の取り組み方を考える

苦手な科目への取り組み方を考えることも、Predicted Gradeをアップさせるためには大切な要素です。

  • 苦手科目で成績を少しでも上げられれば、スコアに大きく影響するから
  • 「どれだけ大きく成長できたか」を示しやすいから

ということが理由です。

 弱点科目を把握してしっかり取り組めば、努力が伝わりますね。

例えば「数学SLでPredicted Gradeが4」となっている場合、過去問や模試でよく出る分野を徹底演習しましょう。

弱点克服の記録を先生に提示すれば、Predicted Gradeにも反映されやすくなります。

苦手科目に集中して取り組み、Predicted Gradeをアップさせましょう。

弱点科目の取り組み方が分からない…

そう感じている方は、国際バカロレアアカデミーの無料相談を試してください。

IB卒業の先生があなたの目線に立って「弱点克服には何が必要か」を考えてくれます。

成績サマリーや自己推薦文を作成する

成績サマリーや自己推薦文は、自分の強みや可能性を大学側に伝える資料ですので、作成して活用しましょう。

Predicted Gradeでは分からない「成長や努力の記録」を、これらの書類で伝えられます。

成績サマリー:科目別評価の移り変わりや成果を表やグラフで示す

自己推薦文:CASやEEなど勉強以外での活動やリーダーシップ経験、人物像を書く

大学によっては、これらの書類が条件付き合格の判断材料になることも。

成績サマリーや自己推薦文を準備しておけば、説得力のある出願資料として活用できます。

IBのPredicted Grade不足でも大学合格を挽回する3つの方法

Predicted Gradeが条件付き合格のラインに届かない場合でも、合格の可能性自体がなくなるわけではありません。出願戦略を工夫すれば、別ルートでの合格につなげられます。

ここではPredicted Gradeが足りない場合のアプローチを紹介しましょう。

Final Scoreを活用して出願戦略を立て直す

Final Score(最終成績)はPredicted Gradeが足りない場合の逆転材料として役立ちます。

なぜなら合格にするかどうかを、多くの大学はFinal Scoreで判断するからです。

模試結果でPredicted Gradeより高い成果を出せなくても、スコアを改善してFinal Scoreで合格したという例もたくさんあります。

Predicted Gradeは重要ですが、あくまでも予測です。足りなければFinal Scoreでの逆転合格を目指しましょう。

大学の合格パターンを活かして出願する

志望大学の「合格しやすいパターン」を把握して出願戦略を立てれば、合格の可能性を上げることが可能です。

「どんなスコアや資格を持っている人が有利か」など、大学によって合格者の傾向に違いがあります。それを知るために、過去の入試データや合格者の特徴を分析しましょう。

  • 高いIBスコアを評価する
  • 課外活動やエッセイ内容を重視
  • 特定科目のHL選択が必須

このように大学ごとの傾向があります。「どの大学にどんな人が受かっているのか」を調べ、傾向に合わせて戦略を立てましょう。

Predicted Grade以外にIB出願で評価される「+α要素」

Predicted Gradeだけだと、IBの評価に不安が残る場面もあります。

スコア以外で大学に評価される「+α要素」として、CAS・推薦状・活動実績・自己推薦文などを活用する方法を紹介しましょう。

Predicted Gradeを補う「CAS・推薦状・課外活動」

IB出願ではPredicted GradeやFinal Scoreも大切ですが、それだけで合否が決まるわけではありません。

学力以外の資質や人物像も評価するため、CAS・推薦状・課外活動も大切な要素です。

■CAS

創造的活動(Creativity)、運動・活動(Activity)、社会奉仕(Service)の3領域で、リーダーシップ・協働性・社会貢献の姿勢を示します。

推薦状

先生や指導者からの推薦状は、成績では見えないあなたの人柄・学習への姿勢・クラスへの貢献度などを伝えてくれる資料です。

実際のエピソードや成果を推薦者が盛り込むことで、説得力がアップします。

課外活動
部活動・ボランティア・インターンシップ・コンペティションなどの活動は「学業以外のバランス感覚」を確認できる指標です。

特に志望進路に関連する活動は、強いアピール材料になります。

これらの要素を一貫性を持って準備できれば、Predicted Gradeだけでは伝わらないあなたの魅力を大学側に伝えてくれます。

CASについて詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にしてください。

■CASの記事はこちら

出願エッセイや面接などスコア以外の見せ方

成績だけで勝負できなくても、出願エッセイや面接で「あなたらしさ」を伝えて挽回することも可能です。

出願書類や面接で、自分の経験や考え方を具体的に伝えられれば、学業成績以外の人間性や学習への姿勢が評価されます。その評価がPredicted Gradeの不足を補ってくれます。

エッセイ:「なぜこの大学を選んだのか」「IBでのスキルをどう将来に活かすか」を、具体的なエピソード付きで語りましょう。

面接:例えばTOKのテーマに関する問いに対して、自分の考えを整理して説明できれば「批判的思考力」をアピールできます。

出願エッセイや面接で「成績以外の強み」を伝えることで、スコア不足でも合格に近づくチャンスが生まれるということです。

IB Predicted Gradeへの不安をコントロールする方法

Predicted Gradeは大学出願に大きく関わるため、不安に感じるIB生が多いです。

ここではPredicted Gradeの不安を解消するため、生活習慣・学習計画・メンタル面の対策を紹介します。

今の立ち位置を「見える化」するチェックリスト

今の自分の学習状況を「見える化」しましょう。何が足りていて、何を伸ばせばよいかが明確になります。

なぜならPredicted Gradeへの不安は、現状把握が曖昧だからこそ大きくなる傾向があるからです。

■現状把握チェックリスト

最新の模試結果や課題の点数(科目別)をリスト化したか?

EEやTOKの進行状況を一覧で把握できているか?

弱点科目の改善目標や進み具合が見える化できているか?

先生からのフィードバックを記録して実践しているか?

自分のPredicted GradeやFinal Score見込みを管理しているか?

このように現状を見える化すれば、次にやるべきことや適切な相談先が明確になり、不安が行動に変わる第一歩になります。

なお国際バカロレアアカデミーでは、課題や勉強の進み具合を先生と週1回以上をオンラインで実施しています。1人で管理するのが不安な人には心強いサポートですね!

不安や焦りを行動に変えるための思考整理術

不安や焦りから逃げるのではなく、考え方を整理して行動し、解消していきましょう。

漠然と不安を感じているだけだと、行動しづらいからです。

「何が不安なのか」を整理し「何をすればいいか」が明らかになれば、今度は動きたくなる心理状態に切り替わっていきますよ。

実際に不安を紙に書き出してみましょう。

  • 模試で〇点下がってしまった
  • 友達と比べて成績が低い
  • 今の勉強法だと成果が出ていない

その次はこれら不安要素を解決する、小さな行動を考えましょう。

  • 苦手範囲をノートにリストアップして、毎週1つずつ克服する
  • 成績の話題を避け、「今日の学習ログ」をSNSに記録する
  • 週ごとに「できるようになったこと」を書き、達成感を積み重ねる

このように思考を整理して小さな行動に変える習慣が、Predicted Gradeへの不安も解消してくれます。

IBでPredicted Gradeを計画的に準備することは大切

「Predicted Gradeへの不安を整理し、学習と進路準備を前に進める方法」を解説しました。

  • Predicted Gradeは「最終試験の予測スコア」で、大学出願に直結
  • Final Scoreが基準に達すれば入学許可となる場合も
  • Predicted Gradeは合否判断だけでなく、計画の道しるべにもなる
  • 努力の根拠を面談で示そう→EE/TOK・弱点克服・自己PR資料
  • CAS・推薦状・課外活動・エッセイや面接でPredicted Gradeを補える
  • 現状を見える化し、不安を小さな行動に変えよう

・このままの学習で十分なのか不安…
・EEやTOKにどう取り組めばいいんだろう?
・弱点科目の克服方法を自分だけでは見つけられない…

そんな悩みを抱える方は、国際バカロレアアカデミーの無料相談を活用しましょう。IB卒業の先生たちがあなたの進路を一緒に切り開いてくれます。

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