IB PYPでこんな不安はありませんか?
・うちの子、英語が苦手だけど大丈夫かな?
・英語ができない保護者はどう関わればいいの?
・課題が難しそう…。
PYPに不安がある家庭でも、ちょっとした工夫やサポートで安心して学ぶことが可能です。
この記事では、PYPの基本的な情報と、無理なく学習を続けられる工夫を紹介します。
記事を読んでさらにサポートが欲しくなった方は、IB専門塾「国際バカロレアアカデミー」の個別指導がオススメです。
- 世界トップレベルのIB卒業生による指導
- 一人ひとりに合わせた学習計画と進捗(しんちょく)管理
などが受けられ、自分にピッタリの勉強法が見つかりますよ。
Contents
IB PYPって何?特徴と注目される理由
PYPは日本教育に少しずつ取り入れられている教育プログラムです。
ここでは、PYPの特徴と、注目される理由について解説します。
IB PYPの対象年齢と教育理念
PYPは、3歳から12歳(日本だと幼稚園〜小学4年生)の子どもを対象とする、国際バカロレアの教育プログラムです。
PYPでは知識を詰め込むのではなく、子ども自身が「なぜなんだろう?」と考えて学ぶ姿勢を育てることを大事にしています。思いやりや責任感など「人として大切な力」も育つ教育として、世界でも注目されているプログラムです。
探究型学習とは何か?具体的な学びの進め方
PYPでは、探究型学習を行います。探究型学習は、自分で考える力や伝える力を伸ばすのにとても役に立つ学び方です。
今の時代は、ただ暗記するだけでは足りません。
正解がひとつしかない問題よりも、「どう考えるか」「どんな意見を持つか」が大切にされています。
たとえば先生から答えを教えてもらうのではなく、自分で調べたり、友だちと話し合ったりして、自分なりの考えをまとめていきます。
ポスターにしたり、発表したりして、相手に伝える練習もします。
こうした学びを通して、「考える力」「まとめる力」「伝える力」がどんどん育ちます。
保護者様の中には「自分が子どものころに受けた授業と全然ちがう…」とびっくりしたり、「どうやって関わればいいんだろう?」と心配になったりする方もおられますよね。
そんなときは、IB卒業生による相談・指導が可能な国際バカロレアアカデミーのようなIB専門塾を利用すると、気持ちが楽になりますよ。
日本国内での導入状況と注目の背景
「中学受験・海外の大学進学」と「PYPの教育」は相性が良いので、これらの進路を考えているご家庭からPYPは注目されています。
それにともなって、PYPを導入する学校も増加中です。
東京都や神奈川県など都市部の私立を中心に、認定校が広がっているんですよ。
先を見通した選択のために、IB PYPについて知っていきましょう。
国内のIB PYP認定校
徐々に注目されているPYP。私立校での導入が多く、学費やサポート体制は学校によって様々です。
■IB PYP導入校(一部)
- Aoba Japan Bilingual Preschool
- みずほスクール
- インターナショナルスクール オブ 長野
- 東京学芸大学附属 大泉小学校
地域によって受け入れ年齢、教育内容にばらつきがあります。
PYPを未就学児から始めたいのか、小学校から始めたいのかでも選択肢が変わりますよ。
IB PYPの選び方のポイント
PYPを選ぶ際のポイントは3つです。
- 学費
- 言語環境
- 学校方針
学校によって違いも大きいため、学校の特色についても調べておきましょう。
例えば学費は、私立校では年間100万円以上、公立校では比較的安価というように幅があります。
言語環境は学校によって英語のみで授業が行われたり、日本語のフォローがあったりと様々です。
入試内容や募集時期も学校ごとに異なります。早めに説明会や学校見学に参加することが安心につながりますよ。
IB PYPが不安でも安心!家庭でできる3つの工夫
PYPで学びを続けていくためには、学校だけに頼るのではなく、家庭でのサポートが大切になります。
お子様のために3つのことを家庭で取り組んでみましょう。
工夫①:日本語での理解を深める声かけ
家庭では、授業で扱ったテーマや課題について話し合ったり、簡単なメモでまとめ直したりして、理解を深めるようにしましょう。
自分の考えをもたずにいると、お子様が積極的に授業に参加できないままになってしまうことがあります。
お子様が進んで授業に参加できるように、声かけを心がけましょう。
今日は何を学んだの?
・・・・
抽象的すぎる質問にはうまく答えが返せません。
どんな問題があった?
それにどう答えたの?
医療に関する問いがあったよ。私は、〇〇って考えたよ。
テーマに合った聞き方をすることで、お子様の言葉が引き出されやすくなります。
保護者様は先生役ではなく、学びのポイントを引き出すサポーター役を意識するといいですよ。
工夫②:英語と日本語のバイリンガル環境を整える
無理に英語だけで話させる必要はなく、日本語を英語に置き換える練習ができる環境が理想です。
家庭内で英語と日本語のどちらも自然に使えるようにすると、お子様の言語ストレスを減らせます。
毎日の生活の中で少しずつ英語を取り入れていきましょう。
英語の絵本や教育的な動画を親子で楽しんだり、子ども向けの英語学習アプリを使って遊びながら覚えたりするのも効果的です。
「英語を学ばせる」というより、「英語を楽しむ」ことを意識しましょう。
工夫③:IB経験者の家庭教師や専門サポートの活用
IBの学び方は一般的な学習塾ではサポートしにくいため、講師がIB経験者の国際バカロレアアカデミーのような個別指導が良い選択です。
探究活動の進め方やリフレクションのまとめ方など、学校外で補いにくい部分をカバーしてもらえる点が魅力になります。
「Writingの日記・要約・読書感想文などの指導がしてもらえ、家庭でのお子さんへのサポートもぐっと楽になった!」というような声も多く頂いていますよ。
親が知っておきたいIB PYPの基礎用語
PYPでは聞き慣れない言葉もたくさんありますよね。
ここでは PYPで使う基礎用語についてお伝えします。
用語①:学習者像(Learner Profile)
「学習者像(Learner Profile)」とは、IBが目指している「人としての姿勢」や「価値観」などを表した、10の人物像のことです。
- 探究する人(Inquirers):好奇心をもち、自ら進んで学び続けようとする姿勢がある。
- 知識のある人(Knowledgeable):幅広い知識を身につけ、学んだことを現実の課題に活かそうとする。
- 考える人(Thinkers):論理的・批判的に物事を考え、自分の判断で行動できる。
このような人物像を目指し、日々の学びや生活の中で生徒たちは活動しています。
家庭でも学習者像を共有しておくと、お子様の取り組みをより深く理解できるようになりますよ。
学習者像(learner profile)について知りたい方はコチラの記事をご覧ください。
用語②:ATL
ATLは「学び方のスキル」のことです。
たとえば、自分の考えをまとめる力や、友だちと協力する力などが含まれています。
ATLには5つのスキルがあります。
- Thinking Skills(思考スキル)
- Research Skills(リサーチスキル)
- Communication Skills(コミュニケーションスキル)
- Social Skills(社会性スキル)
- Self-management Skills(自己管理スキル)
学習を通してこれらのスキルを身につけ、お子様は「自分で考え、自分で動ける人」に成長していきます。
用語③:UOI(Unit of Inquiry)
「UOI」は、PYPにおける「探究の単元」のことです。
簡単に言うと、「さまざまな教科を通して深く学んでいく1つのテーマ」のことです。
たとえば、日本の小学校では「国語のごんぎつねの単元」「社会の江戸時代の単元」など、教科ごとに単元があって、学ぶことが分かれています。
それに対し、IBでは教科の枠を超えて「わたしたちは誰なのか」など大きなテーマを中心に学びが進みます。このまとまりが「UOI」です。
お子様に「今は何のテーマなの?」と聞き、親子でテーマについて話をすると、学習内容も理解しやすくなりますよ。
用語④:リフレクション
リフレクションは学びを振り返る時間や活動のことです。
「〇〇をした」という行動だけを振り返るのではなく、自分が学んだことを整理したり、次にどう生かすかを考えたりすることが目的になります。
リフレクションを行うことで次のようなことが育ちます。
- 学んだ知識がしっかり身につく
- 思考力・自己理解力が深まる
- 次の行動への意欲が高まる
- Learner Profile(学習者像)の成長
日常でも、「どうしてそう思ったの?」「次にどう活かすの?」と質問して、お子様の考えを引き出す声をかけ、リフレクションを習慣にできるといいですね。
よくある疑問と不安へのQ&A
周囲にIBに関係する人が少ないと、疑問や不安が解消できずモヤモヤしますよね。
ここではPYPを受けるに当たり、よくある質問について解説します。
Q:英語が苦手でも入学後についていける?
本人の努力と周囲のサポートで、十分授業についていけます。
最初は大変に感じられますが、授業では視覚的なサポートやグループワークがたくさん取り入れられ、英語力に不安がある子どもも少しずつ慣れていける工夫がとられています。
不安な方は学校の日本語のフォローや、ESL(英語補助授業)を上手に活用しましょう。
ただし、学校だけでは足りないときには、個別指導などの英語を学べる環境を作ることも考えておきましょう。
Q:親が英語を話せなくてもサポートできる?
英語が話せない保護者様でも、十分にサポートできます。
大切なのは、英語の内容そのものではなく、お子様がどんなことを学び、どう感じているのかを一緒に考えることです。
・今日どんなことをやったの?
・どこが楽しかった?
このような会話をするだけでも、お子様は安心できます。
先生とのやり取りも日本語でできる学校が増えていたり、通訳付きの個別面談や翻訳資料などが用意されていたりする場合も。
保護者様が英語力に自信がなくても、積極的に学校との連携を取る姿勢があれば大丈夫です。
Q:他の教育プログラムと比べて大変?
お子様自身が考えてまとめ、発表する場面が多いので、大変に感じることもあります。
保護者様からは「小学生にしてはレベルが高いのでは?」と感じられることもあるかもしれません。
しかし、正解を覚えるのではなく「自分の考えを持つ」姿勢を育てられ、お子様の大きな成長を期待できます。
何よりも、自分らしく学べる楽しさがあり、子どもが学びに対して前向きになるケースが多いです。
学びの楽しさがわかるまでは、特に家庭のサポートを大事にしてください。
Q:PYPで学んだことは、中高のIB(MYP・DP)でどう活かされる?
IB PYPで育んだ学び方は、MYP・DP学習の土台になります。
IBには、PYP(初等教育)、MYP(中等教育)、DP(大学入試レベル)という3つの段階があります。
MYP・DPでも目指す人物像やアプローチ方法は共通です。またテーマに対して自分で「なぜ」と考え、調べていく学び方も似ています。
MYP、DPを視野に入れている場合、PYPでの学びがとても有効になりますよ。
まとめ|子どもにとって「楽しい学び」を支えるために
今回は「IB PYP」をもっと知りたい方に向けて解説をしてきました。
親子で一緒に学びに向き合いながら、「わかる」「できる」を少しずつ積み重ねていけば、きっとPYPでの学びはお子様にとってとても価値のあるものになるはずです。
今、少しでも興味があるなら、まずは学校見学や説明会に足を運んでみましょう。
どんな雰囲気なのかを肌で感じることが、IB PYPの第一歩になります。
・IB PYPに詳しい人に話を聞きたい!
・IB PYPの課題を相談できる人がいない…
・IB PYPで活かせる英語教育をしたい!
そう考えている方は、ぜひIB専門塾の国際バカロレアアカデミーのページをご覧ください。