「IB高校って、どんな学校なの?どこにある?」
「帰国子女じゃないと入れないのかな?入試や学費も気になる…」
「海外大学はIBが有利って聞くけど、本当?」
IB高校についてはまだ情報が少なく、選び方も難しくて迷ってしまいますよね?
でもご安心ください。この記事を読めば、
- IB高校とは?
- IB認定高校の一覧
- 卒業後の進路
- IB高校の選び方
まで、すべてがクリアになりますよ!
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IB専門塾ならではの知識と目線で、IB高校について解説していきますね!
Contents
IB高校とは?|今注目される理由も解説
IB高校とは、国際バカロレア(IB)の大学進学準備プログラム「ディプロマ・プログラム(DP)」を導入した高校のことです。
ただ授業を受けるだけではなく、思考力や探究心を身につける教育がポイントですね。
まずは、
- IB高校の基本
- 日本の普通高校との違い
をわかりやすく解説します。
国際バカロレア(IB)プログラムの基本
国際バカロレア(IB)は、スイスで作られた国際的な教育プログラム。世界160以上の国が導入し、5,000校以上がIB認定校として登録されています。
3歳から19歳までの子どもが受けられ、高校生にあたる16〜19歳が履修するのが「ディプロマ・プログラム(DP)」です。
ディプロマ・プログラム(DP)の特徴
- 教科の学習だけでなく、論文(EE)や課外活動(CAS)、批判的思考(TOK:情報を疑い、分析し、自分の視点で考える授業)も実施
- 海外大学の出願資格になる(オックスフォード大学、ハーバード大学など)
- 国内でも東京大学・京都大学・早稲田大学などを受験可能
IBは単なるカリキュラムではなく「学び方そのものを教える教育」です。海外の進路に限らず、今後の社会を生きるために必要な「考える力」が鍛えられます。
IB高校と普通の高校、何が違う?
IB高校の最大の特徴は、「自分で課題を見つけ、人と協力し解決する学習」や「感性や人間性を磨く教育」です。
日本の高校では、知識をつけたり受験対策したりするのがメインです。一方でIB高校では「なぜこうなるのか?」を深く考え、教科の勉強だけでは身につかない思考法を強めていきます。
将来役立つスキルを伸ばすことにも力を入れており、「グローバルに活躍できる人材を育てる教育」として注目されていますね。
■IB高校・普通高校の比較表
IB高校 | 普通の高校 | |
---|---|---|
教育の目的 | 探究力/国際感覚/思考力を育てる | 大学入試に向けた学力をつける |
学びのスタイル | 自分から調査/発表/討論 | 一斉授業の受け身学習 |
成績評価 | エッセイ/プレゼン/活動記録など | 定期テストや筆記試験 |
使う言語 | 英語(日本語も使う学校もある) | 日本語が基本 |
大学進学の幅 | 海外・国内のIB入試枠が利用できる | 国内大学の一般入試がメイン |
IB高校のメリットと大変なポイント
IB高校に入学し、卒業することにはメリットがあります。またIB高校ならではの大変さもありますので、両方とも紹介しますね!
メリット①:国内外の大学進学に有利
IB高校を卒業するときに与えられるのが、大学入学の審査に使われる「IBスコア(45点満点)」という最終評価点です。
このスコアを使って、多くの卒業生が
- アメリカ
- イギリス
- カナダ
- オーストラリア
など海外の名門大学へ進学しています。国内でも、
- 東京大学
- 早稲田大学
- 上智大学
などがIB入試制度を導入。IBスコアは国内外の進学で使える「国際的パスポート」なんですね。
難関大学や海外大学に行きたいという方にとって、魅力的なプログラムと言えるでしょう。
メリット②:将来役立つスキル・価値観が身につく
IB教育では、知識を手にいれるだけでなく「自分で疑問を持ち、考える力」が鍛えられます。IB卒業生からは、
「論理的に考え、伝える力がついた!」
「いろんな視点から物事を考えられるようになった!」
といった声が多く聞かれます。
他にも、
- 調べる力
- プレゼンテーション力
- 異文化理解
- 自己管理能力
など、社会に出てから役立つスキルも身につきます。大学での学びやキャリア選択にも、大きな自信が生まれるわけですね。
IB高校卒業生が大変さを乗り越えたエピソード紹介
一方で、IB高校ならではの大変さもあります。
IB高校卒業の国際バカロレアアカデミー社員は、
「IB高校では課題がとても多いんです!先生からの課題以外にも、エッセイなど自分で考えるものも。提出状況も成績に含まれるので、ちゃんと出さないとダメですね。」
と話していました。
逆に「そういった大変さを乗り越えることで、自分で課題や仕事を管理する力が身につく」とも言えますね。
日本国内にあるIB高校2つの種類
IB高校には、大きく分けて
①一条校
②インターナショナルスクール
の2つがあります。
それぞれの違いを解説していきましょう。
一条校とは?
一条校とは、日本の学校教育法第1条に基づいて作られた、いわゆる「普通の高校」です。「IB教育をしてもいいよ」と認定を受けた一条校では、日本での指導方針を守りつつ、IBのディプロマ・プログラムを導入しています。
授業の多くは日本語で行われるため、英語に不安がある生徒でも挑戦しやすいのがポイントですね。
文部科学省の認可を受けているので、日本の大学進学にも対応しやすく、国内外どちらの進路も選べます。
インターナショナルスクール型のIB高校とは?
インターナショナルスクール型のIB高校は、主に英語でIB教育をしている学校です。
帰国子女や外国籍の生徒を受け入れていることが多く、授業はすべて英語で進められます。先生もネイティブや海外教育経験者が多く、まるで外国のような学校環境が魅力ですね。
一方で、
2025年版|国内IB認定校一覧・注目校ピックアップ
日本国内では、IB認定校の数が増えています。公立・私立など一条校だけでなく、インターナショナルスクールも同様です。
最新の認定校一覧をもとに、学校選びに役立つ情報、注目のIB高校をご紹介します。
IB認定一条校の全国リスト
まずは一条校。IBの認定を受けている高校は全国各地にあり、年々増えています。(表中の「日本語DP実施校」とは、数学や理科などを日本語で授業する学校のことです。)
学校名 | 都道府県 |
北海道札幌国際情報高等学校 | 北海道 |
札幌日本大学高等学校 | 北海道 |
仙台育英学園高等学校 ※日本語DP実施校 | 宮城県 |
宮城県仙台二華高等学校 ※日本語DP実施校 | 宮城県 |
茗溪学園高等学校 | 茨城県 |
ぐんま国際アカデミー高等部 | 群馬県 |
浦和学院高等学校 | 埼玉県 |
さいたま市立大宮国際中等教育学校 ※日本語DP実施校 | 埼玉県 |
智辯学園和歌山高等学校 | 和歌山県 |
東京学芸大学附属国際中等教育学校 | 東京都 |
玉川学園高等部 | 東京都 |
かえつ有明高等学校 | 東京都 |
聖心女子学院高等科 | 東京都 |
青山学院高等部 | 東京都 |
東京都立国際高等学校 | 東京都 |
開智日本橋学園高等学校 | 東京都 |
名古屋国際中学校・高等学校 | 愛知県 |
立命館宇治高等学校 | 京都府 |
同志社国際高等学校 | 京都府 |
大阪国際高等学校 | 大阪府 |
大阪府立水都国際高等学校 ※日本語DP実施校 | 大阪府 |
広島叡智学園中学校・高等学校 | 広島県 |
福岡県立福岡高等学校 | 福岡県 |
福岡県立嘉穂高等学校 | 福岡県 |
福岡県立修猷館高等学校 | 福岡県 |
福岡県立明善高等学校 | 福岡県 |
インター系IB認定校の全国リスト
インターナショナルスクールでIB認定を受けている高校も、多く存在します。
学校名 | 都道府県 |
東京インターナショナルスクール | 東京都 |
西町インターナショナルスクール | 東京都 |
清泉インターナショナルスクール | 東京都 |
セントメリーズインターナショナルスクール | 東京都 |
聖心インターナショナルスクール | 東京都 |
カナディアン・インターナショナルスクール | 東京都 |
アメリカンスクール・イン・ジャパン | 東京都 |
横浜インターナショナルスクール | 神奈川県 |
サンモール・インターナショナルスクール | 神奈川県 |
名古屋国際学園 | 愛知県 |
関西インターナショナルスクール | 兵庫県 |
大阪YMCAインターナショナルスクール | 大阪府 |
広島インターナショナルスクール | 広島県 |
福岡インターナショナルスクール | 福岡県 |
【注目校】人気と実績のあるIB高校3選
全国にたくさんあるIB高校の中でも、教育システムや進学実績で人気の学校を3つご紹介します。
郁文館グローバル高等学校(東京都)
- 2023年度の海外大学合格率が全国3位(54%)
- 海外トップ大学進学を目指すための課外活動やエッセイ、ライティング、IELTS/SAT対策などが充実
- 高校2年のときに、全員が1年間の海外留学をする
広島叡智学園高等学校(広島県)
- 2025年度のIBDPスコア平均が32.5(世界平均29.2)
- 京都大学、名古屋大学、北海道大学など国内難関国立大学への合格実績
- 少人数制なので、一人ひとりしっかりと指導・進路サポートできる
仙台育英学園高等学校(宮城県)
- 東北初のIBDP認定校で、国内外の大学へ進学実績あり
- IBDP以外にも「ケンブリッジ国際認定校」「BTECセンター」など、いろんな国際資格が取れる仕組み
- 国際的な視野を持つための語学教育や課題解決型学習(PBL)
これらの学校は、IBの理念を取り入れつつ、日本的な教育の良さを持っていますね。
IB高校が向いている子・向いていない子の特徴
「うちの子はIBの高校に向いているのかな?」
というのは多くの保護者が抱える悩みです。ここでは、
- IB高校に向いている生徒の特徴
- IB高校で苦戦する生徒の特徴・対処法
をご紹介します。
IB高校が向いている子の特徴|探究心・自立性・表現力
IB高校に向いている子に共通する特徴は「自分から学ぶ姿勢があること」です。
IB高校では、
- みずから疑問を持ち、調べ、発表することを楽しめる「探究心」
- スケジュールや課題を管理できる「自立性」
- 自分の考えを人に伝える「表現力」
という力が必要となります。
「教科書に載っていないようことを考えるのが好き」
「物事を調べたり、人とコミュニケーションをとるのが得意」
というお子様は、IB教育と相性が良いタイプですね。
こういった資質はIB学習の評価軸にもなるため、入学後も楽しんで学校生活を送れるでしょう。
IB高校で苦労しやすいタイプとその対処法
一方でIB高校では、
- 「自分で考えるのが面倒」
- 「指示がないと動けない」
- 「文章を書くのがとても苦手」
といったタイプのお子様は、入学後も不安を感じやすいです。エッセイや発表の場が多くあるので、自分の意見や調べたことを伝えるのが苦手な子は、やはり授業が辛くなってしまいます。
とはいえ、
「うちの子はIB高校に向いてるかな?」→国際バカロレアアカデミーにご相談ください!
IB高校が気になっていても、
「うちの子って、本当にIB高校に向いてるのかな?」
と思ってしまう保護者様は多いと思います。
IBに向いているかどうかは、学力だけでなく、探究心・自立性・表現力といった数字で表せない力があるかも大切。でも、家庭だけで判断するのは難しいですよね。
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IB高校を選ぶときに調べるべき5つのポイント
IB認定校は全国にありますが、学校によって特色が違います。IB高校を選ぶときに押さえておきたい5つのポイントをご紹介しましょう!
①授業での英語/日本語のバランス
IBのカリキュラムでは英語が重要ですが、すべてのIB高校が完全に英語で授業をしているわけではありません。一条校では日本語で授業をする学校もあるので、英語に自信がない生徒でも参加しやすいですよね。
一方インターナショナルスクールでは英語での授業がメインのため、やはりある程度の英語力が求められます。
子どもの英語レベルや学びたい授業を把握し、「どれくらい英語で授業しているIB高校が合っているか」を考えましょう。
②入試方法・受験対策
IB高校ごとに、入試の形式や選考基準が異なります。筆記試験だけでなく、面接や志望理由書が必要な学校も多く、人物面や将来の目標が見られることも。
また、
- 帰国子女枠
- 推薦入試
- 国際バカロレア型の特別入試
など特別な受験枠を持っている学校もあるため、事前に出願条件やスケジュールを調べておきましょう!
過去問が非公開のケースも多いです。学校説明会に参加したり、IB専門の塾の個別相談を受けてみるのもおすすめですね。
③授業料など費用面
IB高校の学費は、インターナショナルスクールと一条校で大きく異なります。
インターでは年間100万円〜200万円以上が必要な場合も珍しくなく、寮費や教材費が別でかかることも。
一条校は公立・私立で差はありつつも、一般的な私立高校と同程度でIB教育を受けられるケースも多いです。
長期的にかかる学費を調べ、ムリのない範囲で選ぶことも大切ですね。
④卒業後の進路・進学実績
卒業生がどのような進路に進んでいるIB高校なのかも、しっかり確認しましょう。
- 海外大学への進学実績があるか?
- 国内大学へのIB入試枠があるか?
など、学校によって進学先は異なります。学校ホームページや説明会で、実際の進路データ・卒業生の声を確認するのがおすすめですね!
⑤学校ごとのサポート体制や学習環境
IB高校では勉強や課題の量が多く、苦しむ生徒も少なくありません。そのため、その学校がどんなサポートをしてくれるのかも大切なポイントですね。
- 担任やIBコーディネーターによる個別サポート
- チューター制度
- 英語やレポート作成の支援
などがしっかりしている学校は、在校生の満足度も高いです。先生がどれくらい説明に乗ってくれるのか、フォロー体制を説明会でチェックしておきましょう。
IB高校選びで後悔しないために
「IB高校の特徴、国内認定校、選び方」について解説しました!
最後に、内容を簡単にまとめますね。
IB高校とは?まとめ
- 探究力や国際感覚を育てる学校
- 一条校とインターナショナルスクールで特徴が違う
- 日本全国のIB認定校は年々増加!
- 選ぶときは学費・進学実績・サポート体制をチェック
- 卒業生の話を聞くのも大事!
「うちの子、IB高校に本当に向いてるのかな…」
「英語が苦手だけど、IB高校を検討して大丈夫?」
「インターと一条校、どっちがいいのかわからない…」
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