IB卒業の合格点を乗り越える!避けるリスクや救済措置についても解説

・IB校を子供が卒業できるかどうか不安…
・具体的に何をどうしたら卒業できるの?
・評価方法や提出物の対策を知りたい!

IBを学ばれているご家庭がこんな悩みを抱えるのは、よく分かります。

この記事を読めば、IB卒業に必要な点数や評価のしくみ・落ちやすいポイント・救済制度・学習戦略・進路選びまでを確認できます。

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IBの合格点の基準を正しく理解しよう

IBの点数のしくみは複雑に見えるので、心配になる保護者様は多いです。

ここでは「IBにおける合格点」が、どんな基準で判定されるのかを解説していきます。

そもそも「IBの合格」とは何か?

IBの「合格」というのは、「いくつかの条件を満たし、高等教育課程の卒業資格(DP = ディプロマ)を得ること」を指します。

スコアを取るだけでなく、後で説明するコア科目(TOK・EE)の学習・研究課題・CAS活動などの条件達成が必要です。

IB取得の条件

科目数:6科目を選択して履修・評価されていること

スコア:6科目+コア科目で最低24点以上

TOK・EE・CASについてはのちほど説明しますね。

「点数+課題+活動」の三つがそろって、初めてIB合格となるわけです。

最低合格点「24点」と内訳

IB DPのスコアの内訳は、次のとおりです。

  • 6つの科目:最大42点(1〜7点 × 6科目)
  • コア科目:最大3点
  • 最大合計:42点+3点 = 45点

このうちで24点を取ることが、卒業に最低限必要なスコアの条件です。

たとえば6教科それぞれで4点を取ると24点。

さらにTOK・EEで良い成績を出せば、1〜3点が加わる可能性があります。

24点は「なんとか卒業できる目安」でしかないので、余裕を持ってクリアできるように取り組みましょう。

IBを卒業するための条件・落ちてしまうパターン

IBの卒業はスコアだけでなく、見落としやすい条件がいくつもあります。

どんな場面で卒業が危うくなるのかを確認し、回避できるようにしておきましょう。

科目ごとの最低点(1〜7点)|不合格につながる組み合わせ

たとえ合計点が24点を超えていても、特定の条件のせいで合格できないことがあります。

なぜなら「どの科目でも極端に低い点数を取らないこと」という基準があるためです。

次のような条件となると、IBDP合格が認められません。

科目のNG条件

  • 0点の科目が1つでもある
  • HLで1点の科目がある
  • HLで2点が3科目そろう
  • 全科目で3点以下の科目が3つ以上ある

IBでは、全体のスコアをバランスよく取ることが大切です。

苦手科目を放置すると取り戻すのが大変なので、早めに先生と相談し、学習計画を立て直しましょう。

TOK・EE・CASで不合格になる典型パターン

科目だけでなく、TOK・EE・CASの未達条件でも合格が認められない場合があります。

不合格になりやすいのは、次のようなパターンです。

  • TOKやEEが未提出・締切遅れで「評価なし」
  • TOKまたはEEで最低評価「E」
  • CASの活動記録が不十分で「未達成」と判断される

科目の点数だけで安心せず、TOK・EE・CASも早めから計画的に進めることが大切です。

不合格になりやすい3つのリスク【提出物/内部評価/HLの偏り】

IB生が特に不合格になりやすい、3つのリスクがあります。

これらを把握せずに勉強を進めると、思いがけず不合格になる場合があるので把握しておきましょう。

① 提出物の出し遅れ

特にIA・TOK・EEの期限を守らなければ評価されず、大きく減点されます。

② IA(内部評価)を低いまま放置

授業内の提出課題に対する評価のことです。

最終試験の点が良くても、IAが低すぎると合格できないことがあります。

③ HL科目の偏り

苦手な科目でHLを選んでしまうと、スコア全体が下がりやすくなります。

これらのリスクを理解し、計画的に準備を進めましょう。

PG(予測スコア)とFS(最終スコア)の違いが及ぼす影響

IBの評価には「PG(Predicted Grade = 予測スコア)」「FS(Final Score = 最終スコア)」という二つのスコアが使われます。

その役割が違うため、両方を正しく知っておくことが重要です。

■ PG(予測スコア)

クラス内での課題・模擬試験・日頃の提出状況などをもとに、先生が「この生徒はこのくらいの成績が出そうだ」と見込んだ点数

■ FS(最終スコア)

試験や各種課題(外部試験・内部評価・論文・プレゼンなど)から決定される、公式な点数

卒業(DP取得)を判断する際に使われる

PGは、大学出願の際に提出する「見込みスコア」として使います。

受験する大学の出願要件に影響を与えることが多いです。

FSは6教科+コア科目を合算した点数で、その合計と他の条件を満たしていれば卒業が認められます。

予測スコアに安心して、「このままで大丈夫」と考えるだけでは危険です。

最終スコアで正しく卒業ラインをクリアする準備を進めましょう。

Predicted Gradeについて詳しく知りたい方は、こちらの記事を読んでください。

IBで合格点に届かない場合の救済措置としくみ

スコアが合格に届かなかったとしても、そこから再度合格を目指せるしくみがあります。

その救済制度を知っておき、もしもの時に備えましょう。

「リマーク(再評価)制度」とその注意点

スコアを上げる方法の一つとして、「リマーク(再評価)制度」があります。

リマークは「採点が正しく行われたかもう一度チェックしてもらうしくみ」です。

IBの採点はとても細かく、ごくまれに評価がずれていることもあります。

たとえば、外部試験やTOK・EEなどは再評価を申し込めるので、点数が上がれば卒業ラインに届く可能性もあるのです。

ただし逆に点数が下がることもあるため、慎重に判断しましょう。

申請は生徒個人ではできず、学校の先生を通して行います。

リマークは「あと少し点数が必要」という場面での救済策ですが、メリットとリスク両方を理解したうえで利用することが大切です。

再試験の受験条件と回数ルール

体調不良や準備不足などで実力を出し切れなかった場合、再試験を受けて合格点を目指せるようになっています。

5月・11月の年2回で外部試験の再試験が行われ、必要な科目だけ受け直しが可能です。

今回の試験でスコアが足りなかったとしても、次の試験でその科目だけ受け直して点数を取り戻せます。

ただし「同じ科目の再受験は最大3回まで」という決まりがあるので、注意しましょう。

受け直せるとはいえ時間も費用もかかるので、学校の先生と相談しながら判断することが大切です。

卒業が遅れる影響|進学について配慮したい事項

卒業が遅れると、進学・就職に影響が出る場合があります。

卒業時期がずれることで、大学入学や奨学金、進路相談のタイミングがずれるからです。

卒業が春に間に合わず、秋に卒業という形になれば、次年度での入学になったり、就活のタイミングがずれたりします。

自分の状況を早めに把握して、学校と前もって相談しておくことが大切です。

IB 合格点に届くための学習戦略

合格点に達するためには、優先順位をつけて取り組む必要があります。

ここでは、ムリなく点数を伸ばすための学習方法をまとめていきましょう。

科目ごとの勉強法

IBでは教科ごとに「何をどう学べば高得点につながるか」が少しずつ違います。

■ 言語・文学系(母語・第2言語)

教科書や指定テキストで「作品のテーマ・背景・構成」を整理し、自分の言葉で説明できるようにしましょう。

作品の作者・時代背景・言葉づかいをノートにまとめ、「この表現はなぜ使われているか」「自分ならどう書き換えるか」を自問することで理解が深まります。

■ 社会・人文系(歴史・地理・経済など)

「できごとのつながり」「原因と結果」「データの読み方」を押さえることがカギです。

歴史なら事件→原因→結果→影響、地理や経済なら「グラフや統計データの数字が何を示しているか」を考えるといった練習が良いでしょう。

■ 自然・理科系(生物・化学・物理など)

公式を丸暗記するのではなく、「なぜその公式が成り立つか」「どんな場面で使うか」を例題で確認します。

そして公式を使って過去問を解きつつ、「どのタイプの問題がよく出るか」を把握しましょう。

■ 数学・統計・応用系

まずは基本パターンを身につけましょう。

関数・方程式・微分積分など、それぞれの型を分類し、パターンごとに演習問題を多くこなします。

そのあと応用問題を解いて理解できれば、試験本番でも落ち着いて対処できるでしょう。

科目ごとの特徴を把握し、バランス良く学習しましょう。

TOKとEEでの最低限の対策

すでにここまでで出ている通り、数学や英語以外に、「TOK」と「EE」というコア科目があります。

TOK(Theory of Knowledge):知識とは何かを問う授業

EE(Extended Essay):4,000字程度の研究論文

それぞれに対する、最低限の対策をしておきましょう。

TOKでは、「知識」や「情報」に関して疑問に思ったことをメモしておきます。

・このSNSの情報は信じて大丈夫かな?

・このニュースでは言ってることが違うけど、どっちが本当?

またEEで研究するテーマを決めたら、すぐに調べ始める→資料を集めてノートを取る→論文構成を少しずつ進めていく、と進めれば焦らずに済むでしょう。

TOKとEEが負担にならないよう、少しずつ準備することが大事です。

それぞれについて詳しく知りたい方は、TOKの記事EEの記事を読んでください。

IA(内部評価)における提出物管理

IA(授業内や研究課題などで出す提出物)にしっかり取り組めていなかったり、極端に低評価だったりすると、試験でスコアが取れていても不合格になりかねません。

  • 言語科目での口頭発表
  • 地理などでのフィールドワーク(現地調査)
  • 理科での実験レポート

こういったものに日頃からしっかり取り組み、提出することが必要です。

IAを後回しにせず計画的に進めれば、スコアが下がるリスクを防げます。

PG(予測スコア)アップに向けた学校とのコミュニケーション

大学受験に向けて、PG(予測スコア)を上げることはとても重要です。

「これくらいの最終スコアが、この生徒は期待できます」というのを大学に示すもので、その点数で出願できるかが決まります。

学校の先生と次のようなコミュニケーションを取り、PGの向上につなげましょう。

  • 課題の出来や模試の成績を先生と共有し、「頑張っているな」と先生に判断してもらう
  • 「苦戦しているこの科目で、どうすれば点数上げられますか」と先生からアドバイスを受ける
  • 「目標スコアを〇〇点にするため、この科目を重点的に勉強しよう」という計画を先生と立てる

自分から動いて先生と話し合い、PGを高めていきましょう。

IB卒業後の進学・進路への影響

IBを卒業後、国内外の大学進学など幅広い選択肢があります。

IBを卒業したらどんな進路があるのかを確認しましょう。

合格点ギリギリでも進学できる進路例

合格ラインの24点を超えていればDPを取得できるため、合格点ギリギリの24〜30点台前半でも大学進学は可能です。

たとえばオーストラリアのカーティン大学やRMIT大学などでは、20点台での入学実績があります。

また国内大学であれば、IBスコアを直接求められず、「高校卒業資格と所定の入試をクリアすればOK」というルートもあります。

ただし「24点クリア=どこでも進学OK」というわけではありません。

行きたい大学があるなら、その要項を確認して基準をクリアできるよう努めましょう。

IB卒業が難しい場合のルート

もし最終スコアが合格点に届かず、DP取得が難しくなったとしても、道が完全に無くなるわけではありません。

まずは解説したように、再試験や成績再評価でDP取得を目指す方法があります。 

■ 進学準備コース(ファウンデーション/アクセスコース)

すでに受けた科目や試験のスコアを活かして、ファウンデーションやアクセスコースといった「大学進学までの橋渡しプログラム」に入る方法があります。

これらのプログラムで学びを強めることで、大学へのスムーズな移行が可能です。

■ 一般入試・推薦入試への切り替え

国内の高校卒業資格を活かし、一般入試や推薦入試で進学を目指すケースもあります。

■ギャップイヤーの利用

就職や専門学校・職業訓練を選び、経験を積んでから再び進学を検討する「ギャップイヤー」も有効です。

IB卒業ができなくても、別ルートへの切り替えがあることを知っておきましょう。

IBの合格点への正しい理解と対策で卒業を目指そう

「IB卒業の合格点と条件・リスク・救済策・学習戦略・卒業後の進路選択」について解説してきました。

  • 科目・TOK・EE・提出物まで全体に取り組み、24点ギリギリではなく余裕を保ったスコアを取れるよう取り組む。
  • PGで安心せず、最終スコアに向けて逆算して動くことがカギ。
  • リマークや再試験など救済制度を知っておくと、不安が軽くなる。
  • 科目ごとの特性を理解し、IA(内部評価)・提出物・学校や先生とのコミュニケーションも日常的に整えておく。
  • 卒業後の進路を柔軟に考えることで、自分に合った道を描ける。

・どの科目を優先して勉強すればいいんだろう…

・TOK・EEで何をどう準備すればいいの?

・大学進学に向けてどう動けばいいか不安…

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