
・SSSTって何?
・先生がいないのに、本当に勉強できるの?
・どうサポートすればいいのか分からない…
SSSTはお子様が自分で学習を進めていく制度です。
そのため授業が少なく、自己管理が求められるので、保護者や生徒にとって分かりづらい点も多いですよね。
この記事では、SSSTの基本的なしくみ・学習の流れ・チューターの選び方・サポート方法まで、わかりやすく解説します。
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Contents
IB SSSTとは?基本としくみを解説
まず「SSSTとは何なのか?」という基本としくみを、初心者にもわかりやすく解説します。
SSSTは「先生がいない場合の言語学習サポート制度」
SSST(School Supported Self-Taught)は、Language A Literatureを学びたいけれども、学校にその言語を教える先生がいない場合、生徒が自分で勉強を進めることで履修と認める制度です。
それを学校や先生がサポートしながら、学習を進めていきます。
ちなみにLanguage A Literatureは、母語(日本人にとっての日本語)の文学科目を学ぶ教科です。
先生不在という環境でも、学校のサポートを受けながらLanguage A Literatureを学べる制度と覚えておきましょう。
Language A Literatureについて詳しく知りたい方は、こちらの記事を読んでください。
SSSTの学習スタイル【学校のサポート&自学習】
SSSTでは、授業を受けるよりも自分で学びを進めることが大切になります。
通常の授業形式ではなく、先生が授業を行わない「自学習を中心とする形態」です。
学校・先生のサポート
- 学習時間の記録
- 進捗確認
- 担当チューターの紹介 など
このようなサポートを生徒は受け、学習時間のスケジューリングや、読書の作品を選んだりします。

チューターとは、SSSTで生徒と一緒に学習を進める、学校外の専門家です。
つまりSSSTは「先生による講義と演習」ではなく、「学校が環境を整え、生徒が自分で探究を進める」スタイルで行います。
SSSTの学習の流れと準備ステップ
SSSTは通常の授業と形式が異なるため、事前の準備と、学習の進め方の理解が大切です。
ここでは履修前に確認しておくべき条件、学習計画の立て方、学ぶ作品の選び方を順を追って説明します。
履修前に確認しておくべき3条件【学校・IB認定・母語力】
SSSTを始める前に、確認しておくべき条件が3つあります。
条件① IBの認定
まずはIBのプログラムの一環として、SSSTを正式に学校が導入・運用しているかどうかを確認しましょう。
条件② 在籍校の対応
所属する学校が、その言語をSSSTとしてサポートできる体制なのかの確認も大事です。
具体的にどんなサポートをしてくれるのか、チューターを斡旋してくれるかなどを確認しましょう。
条件③ 母語力
SSSTでは母語での「読書・分析・発表」が求められます。
「文学作品を読んで理解する」「自分で疑問点を見つけて考える」「自分の意見を書いたり話したりする」といったことを母語で行う力も必要です。
これらの3条件を満たしていれば、安心してSSSTを履修できるでしょう。
150時間の学習計画とスケジュール設計
SSSTで学べる条件が確認できたら、実際の学習スケジュール設計を把握しましょう。
Language A Literatureでは約150時間の学習時間を確保し、それを18ヶ月ほどの期間を「初準備 → 本教材の読書・分析 →試験対策」に分割して計画することがカギです。
- ①履修が始まった直後の1〜2か月
- 学習スケジュールの作成・読む文学作品の選定・チューターとのミーティングのスケジュールを固めましょう。
- ②その後の14~16か月
- 毎週2〜3時間を、読書・ノート作成・チューターとの対話にあてます。
- ③最終の1〜2か月
- 過去問演習・発表リハーサルに集中し、直前に焦らないための準備をしましょう。
このスケジュールで進めることで、履修開始から最終試験までペースを維持しながら、安心して取り組めます。
Booklist7作品の選定と承認プロセス
最初の準備として、学習に使う文学作品を7〜9作品選びましょう。

選ぶ作品数は学校によって異なります。
作品はすべて、IBの定める「Prescribed reading list(必読作品リスト)」から選ばれなければなりません。
作品選びのポイント
- 3作品以上は「学ぶ言語(母語)で書かれたもの」であること
- 2作品以上は「翻訳された作品」(もともと別の言語で書かれ、母語に訳されたもの)であること
- 作家・文体・時代・舞台が偏らないよう、「形式(詩・演劇・小説等)」「時代」「地域」の観点でバランスよく選ぶこと
次に、選んだ作品を「Booklist」として学校に提出し、担当の先生またはチューターから「SSSTの要件を満たしている」という承認を得ます。
承認されたら、学習スケジュールに合わせて学習開始です。
作品の選定と承認をきちんと行うので、生徒は学習内容をブレなく進められます。
SSSTにおける学校・チューター・生徒の役割
学校・チューター・生徒それぞれの立場で役割を分担することが、SSSTでは欠かせません。
ここではそれぞれにどんな役割があり、どんな点に注意して進めるべきかを整理します。
学校のサポート【登録・進捗管理など】
学校の役割としては、登録・学習の進捗確認・生徒のサポートです。
生徒がその言語のSSSTを履修できるように、正式にIBに登録し、必要となる書類を学校が整備・提出します。
さらに行うのは、生徒の学習進捗の定期的な確認です。
- 読書数
- 課題提出
- チューターとの面談実施
これらの確認と報告を行い、生徒が独学になりすぎないようサポートします。
学校の支援がしっかりあれば、「孤立して学んでいないか」「適切に進められているか」を保護者も把握でき、安心して学習を見守れます。
チューターが行うサポート【学習支援と選び方】
良いチューターを選んで連携できれば、子どもの学習はグッと安定します。
指導できる先生がいない分、チューターが次のようなフォローを行ってくれるからです。
- 読書作品の選定
- 分析のサポート
- 口頭発表(Individual Oral)や論述(Paper 1/Paper 2)の準備 など
サポートとしては、生徒とオンラインで週に1回面談を行ったり、過去の試験形式に即した模擬演習を提供したりするものがあります。

チューター選びは学校がやってくれることが多いですが、自分で選んだケースもあります。
チューターを選ぶ際は、後ほど解説するチューター選びの基準を確認しながら行いましょう。
生徒が主体的に取り組む学習
学校とチューターのサポートを解説しましたが、やはり「生徒自身の学ぶ姿勢」が何よりも重要です。
SSSTでは日常的な授業が少ないぶん、スケジュールを立ててしっかり学習を進めなければならないからです。

・読書50分+ノート整理30分を毎週やろう!
・作品を読み終えたら、内容をノートにまとめてチューターに送る習慣をつける!
このような自立した学習が欠かせません。

「授業の感覚がなくて、なまけてしまった」と話す生徒が多いのも事実です。
「締め切りを守る」「進み具合を自分でチェックする」「分からないままにしない」を徹底するのが、SSSTを成功させるカギとなります。
SSSTの評価方法と高得点を目指すポイント
SSSTは授業がない分だけ、「どう学ぶか」を自分で工夫する必要があるので、準備が評価に直結します。
ここではどんなSSSTの試験があるのか、どんな力が評価されるのか、そして高得点を取るために意識すべき学習方法を解説します。
Paper 1・Paper 2・Individual Oral(IO)の試験形式
SSSTでは、3つの主要な試験で評価されます。
■ Paper 1
初見の文学作品を読み、構成や言葉づかいなどを分析します。
■ Paper 2
自分が学習した2作品を比べて、「作品が何を意味しているのか」を論じる比較エッセイです。
■ Individual Oral(個別口頭試験)
自分で選んだ「グローバルな問題」と2つの作品を関連づけ、発表+質疑応答の形で行われます。
Language A Literatureの試験と同じですので、詳しくはこちらの記事を読んでください。
この3つをきちんと押さえておくことで、生徒・保護者ともに「どんな準備が必要か」「どこで差がつくか」が明確になり、学習の計画を立てられます。
評価基準と 6・7点を狙うためのポイント
SSSTの成績は1〜7段階で評価されます。
特に6・7点は「非常に高いレベルの理解」と「表現力」が求められます。
試験での設問に対して、作品の背景・作者の意図・読者の受け止め方といった、いろんな視点で分析できているかが問われるからです。
そのため、高得点を目指すには次のポイントを大切にしましょう。
ハイスコアを狙うためのポイント
■具体的な証拠の引用
作品内から適切な引用を使い、「この表現にどんな意味があるか」を記述する。
■比較・関連付け
2作品以上を比較し、「共通点と相違点」「時代や文化の影響」をしっかり示す。
■言語・構成への意識
言葉の使い方・構造・文体などを意識して読み、それを使った意味や効果を分析する。
これらを実践できれば、6・7点に必要な「説得力のある分析」ができるようになります。
SSSTのメリット・デメリットと向き・不向き
SSSTのメリットとデメリットを理解し、お子様に合っているかを見極めることが大切です。
SSSTを選ぶ前に知っておきたいポイント、そしてどんな生徒に向いているかを具体的に解説します。
SSSTを選ぶメリット【母語で学べる・文化的理解】
SSTのメリットは、やはり母国語で学習できることでしょう。
慣れた言語で文学作品を読み解くので、その言語独特の表現・文化的な背景を理解しやすいからです。

・英語よりも考えをまとめやすくて、作品の感想も自分の言葉で書けるのが嬉しい!
・授業というより「好きな読書を深める感じ」で楽しかった!
こういった感想もあるように、スムーズに理解ができるので、学習への抵抗感も少ないです。
デメリットと注意点【孤立感・自己管理の難しさ】
学びやすさがある反面、SSSTには注意点もあります。
たとえば生徒が自分で学習を進めるため、他の生徒と比べて「サポートが足りない」と感じやすく、孤独感を抱いてしまうことです。
また「いつ読むか」「どんな順番で学習を進めるか」を計画できないと、学習が遅れてしまう恐れもあります。
SSSTを選ぶ前には、次の点を保護者・お子様ともに確認しましょう。
- 学習スケジュールを家でも一緒にチェックできるか
- 定期的にチューターや学校と進捗を確認できる体制か
- 生徒自身が「読む・考える・書く」という三つの習慣を維持できるか
このような準備があれば、SSSTの「自分で進める学び」というスタイルをうまく活かせられます。
SSSTが向いている/向いていない生徒の特徴
SSSTが向いているかどうかを、お子様の「学習スタイル」「自立性」「言語力」の観点から見極めましょう。
向いている生徒の特徴
学習スタイル:
読書やレポート作成を自分のペースで進められ、授業が少なくても習慣化できる
自立性:
自分でスケジュールを立てて進め、遅れたときも自ら軌道修正できる
言語力:
母語で文学作品を読み、作者の意図や言葉遣いを「理解・分析・発表」できる
向いていない生徒の特徴
学習スタイル:
定期的な授業や先生の説明がないと進みにくく、学習を続けにくい
自立性:
自分で管理・計画を立てる環境では、学習が続けられないリスクが高い
言語力:
母語で深い読解や分析を行う自信がない、または習慣として慣れていない
お子様のタイプに合っているか、しっかりと確認しましょう。
保護者ができるSSSTのサポート方法
SSSTでは、ご家庭でのサポートが学習の安定に大きく関わります。
保護者様ができる具体的なフォローや、チューターとの関わり方のコツを紹介しましょう。
日常のフォローと学習環境づくり
「お子様が安心して学習できる環境」をご家庭で整えることで、学習効率やモチベーションがアップします。
■静かで整理された学習スペース
机まわりを片付け、スマホ・ゲーム・テレビの音が邪魔にならない時間を作ることで、学習モードに入りやすくなります。
■日々の学習を「ルーチン(決まった流れ)」にする
「夕食後30分は読書」「週末はBooklistの作品について考え直す時間を設ける」など、学習を生活の一部にすることで継続しやすくなります。
■進捗をチェックするサポートをする
学習カレンダーを貼る、毎週のタスクを確認する、締切前には「どう?進んでる?」と声掛けするなどが効果的です。
フォローがあることで、「誰かが気にかけてくれている」という安心感を持てます。
SSSTの「自分で進める学び」を、ご家庭でサポートしていきましょう。
チューター導入の判断基準と選び方のコツ
良いチューターを選べば、SSSTの学習は大きく安定し、進路につながる力も強化されます。
「作品選定」「分析の指導」「口頭試験準備」などをチューターがサポートしてくれるため、学習成果に専門性・チューターとの相性が直結するからです。
次のようなポイントを重視しましょう。
チューター選びのチェックポイント
- Language A LiteratureのSSSTをサポートした経験があるか
- お子様が学ぶ言語(例:日本語など)で文学を扱えるか
- 生徒の性格や学習ペースに合わせて柔軟に指導を変えられるか
- オンライン・対面どちらで指導できるか
- 過去に生徒の成績が改善したか
- 保護者・生徒からの評価があるか
- 初回授業をお試しできるか
これらのポイントを押さえてチューターを選び、SSST学習の体制を整えましょう。
IBのSSSTを理解して安心できるサポートしよう
「IBのSSSTのしくみ・学習方法・保護者のサポート」について解説しました。
- SSSTは学校にその言語の先生がいない場合でも、母語でLanguage A Literatureを学ぶための制度
- 学校・チューター・生徒それぞれの役割で進めるしくみを理解する
- 自分でスケジュールを立てるには、家庭での環境づくりと定期的な声かけが効果的
- チューターを選ぶ際は、IB経験・母語文学の専門性・生徒との相性を重視する

・うちの子が計画的に進められるか心配…
・チューターってどんな人を選べばいいの?
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