IB Chemistry対策!計算・IA克服でスコアを伸ばす実践法

・IAのテーマってどんなのにしたらいいの?
・計算問題が苦手。勉強法がわからない…
・Chemistryは進路にどう役立つの?

IBでChemistryに取り組んでいると、悩みがたくさん出てきますよね。

試験対策、IA、モチベーション維持…。どこから手をつければいいかわからなくなるのもムリはありません。

これらの悩みがすべて解決できる方法を、わかりやすくまとめました!

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試験攻略のカギはここ!IB Chemistryでつまずきやすいポイント

Chemistryは難しい計算・複雑な仕組みが多く、ただ暗記するだけではスコアは上がりません。まず、生徒がつまずきやすいポイントを整理し、どう取り組めばよいかを解説します。

公式を丸暗記しがち → モル計算から基礎理解を

公式に数字を当てはめるだけで問題を解いている人が多くいますが、それだと応用問題に対応できません。

大切なのは「なぜその公式や計算が成り立つのか」を理解することです。なのでまずは、「モル計算」や「熱化学方程式の成り立ち」などを、イラストや図解で確認しましょう。その後、類題を繰り返し解き、計算手順を身につけるとよいです。

さらに、間違えたら解説を読んで計算の手順を丁寧に確認し、自分の間違えやすいクセに気づくことが大切ですよ。

このように計算の意味を理解し、繰り返し演習すれば苦手意識が無くなっていきます。

官能基と反応機構の暗記でつまずく → 図で「流れを見える化」して整理しよう

Chemistryでは「官能基(かんのうき)」「反応機構」がたくさん出てきますが、これらをただ覚えるだけだと混乱しやすく、反応のイメージがつかみにくいです。

官能基

分子にくっついていて、その物質の性質を決める部分のことです。

たとえば「–OH」や「–COOH」のように、特定の原子の集まりのことを言います。

反応機構

その物質がどんな手順でほかの物質に変わるのかを示す流れです。

これらが複雑なので、最初に官能基ごとの性質とよく出る反応の流れの整理がおすすめです。

たとえば、代表的な反応を図に描いて、自分でノートにまとめると理解が深まります。

イラストで流れを見ると、文字だけではわかりにくい部分もイメージしやすくなりますね。動画を見るのもおすすめですよ!

このように視覚的に理解しやすくして、Chemistryへの苦手意識を減らしましょう。

試験対策のやり方が分からない→Paperごとの特徴にあった演習をしよう

Paperごとの対策を理解していないと、練習の時間配分や内容がかたよってしまい、スコアに結びつきません。

・Paper 1の傾向:選択式で広い範囲を短時間で解く

・Paper 2の傾向:記述式のため計算の仕組みの理解・論述力が必要

この違いを理解し、各Paperに合った計画を立てることが大切です!

具体的には、

  • Paper 1に多くの演習問題を割く
  • Paper 2対策で過去問解説をじっくり読み込む

という方法を実践しましょう。

※2025年の新シラバスによりPaper 3は廃止されました。

IB Chemistry試験対策のコツとおすすめ教材

Chemistryでよい成績を取るには、やみくもに勉強するだけではいけません。計画的に勉強を進めるために役立つコツ・教材とその使い方を紹介します。

逆算で作る理想の年間→月間の計画

まずは計画を立てます。効率的に勉強するためには、最終試験日から逆算して、月ごとや週ごとの計画を立てることが大事です。

年間の計画:

  • 試験1年前→全体の復習と苦手分野の洗い出しを進める
  • 試験6ヶ月前→よく出る問題に絞って練習量を増やす

月間の計画:

  • 試験2か月前→苦手な単元を集中的に取り組む
  • 試験1か月前→過去問に挑戦する
  • 試験2週間前→間違えた問題をもう一度解き直す

といったように遠くのゴールからやることを考え、少しずつ今に近付けて計画を考えましょう。長期・短期それぞれでやることがわかり、勉強に迷いがなくなりますよ。

 過去問と模試の使い方|Paper 1・2別の演習ポイント

過去問や模試は、それぞれのPaperに合った使い方をすれば、スコアに大きなプラスとなります。Paperごとの活用法をまとめました。

■ Paper 1(選択式)

Paper 1は短時間で広い範囲から出題されます。そのため、過去問や模試を使ってタイマーをセットし、試験と同じ時間配分で解く練習をしましょう。

間違えた選択肢は、解説をよく読み、用語や基礎知識をノートにまとめて覚え直しましょう。これを繰り返せば、出題傾向に慣れ、解答スピードも上がっていきます。

■ Paper 2(記述式)

Paper 2は計算の過程や論述力が問われます。ですので、過去問に取り組んだら必ず模範解答と見比べることが大切です。自分の説明が足りなかった部分・計算ミスがあった箇所に注目してノートにまとめ、どんな記述をするべきか整理しましょう。

じっくり時間をかけて見直せば、次に似た問題に出会ったときに活かせます。

おすすめ学習リソースとその効果的な活用法

Chemistryでは、さまざまな学習リソースが役立ちます。それぞれ特徴があるので、目的に合わせて使い分けましょう。

MSJChem

  •  図解やスライドで、IBのChemistryの各単元を分かりやすく解説するYouTubeチャンネル
  •  計算手順や反応式が視覚的に整理されていて、難しい単元もイメージをつかみやすい
  •  モル計算・熱化学・有機化学など、複雑なトピックをじっくり理解したいときに活用すると効果的

Richard Thornley(リチャード・ソーンリー)

  • 短くてポイントを絞った解説動画があるYouTubeチャンネル
  • 要点がコンパクトにまとめられているので、短時間で復習でき、試験前にサクッと見直せる
  • 授業後にその日の内容をサッと復習したり、試験前の要点確認をしたりするのにベスト

RevisionVillage

  • IB Chemistry専用の過去問・演習問題プラットフォーム
  • 練習問題が難易度順に整理され、解説も充実しているため、自分に合った演習がしやすい
  • 試験直前に本番形式で演習したいとき・苦手分野を集中的に克服したいときにオススメ

これら教材をただ見るだけでなく、自分なりにノートにまとめたり、学んだことを人に説明したりすれば、自分がどこでつまずいているかも見えてきます。積極的に活用しましょう!

IB ChemistryのIA実践ガイド

IA(内部評価、Internal Assessment)は、自分でテーマを選び、実験や調査を行って結果をレポートにまとめます。成績に大きく影響する評価項目です。

IAのテーマ選びからレポート完成まで、やるべきステップをわかりやすく整理します。

IAテーマの選び方とNGパターン

IAは自分でテーマを選べる分、どのテーマがいいか迷いやすいです。成功させるためには、身近な現象や自分が興味を持てるテーマを選ぶとよいです。

  • 単純すぎる、もしくは複雑すぎる内容は避ける
  • 測定できるデータが取れる

このようなテーマを選べているかをよく考えましょう。

■IAに向いているテーマ例

炭酸水に塩を入れると泡がどれくらい出るか比べる
・塩の量や種類で泡立ち方がどう変わるかを観察する。

水に砂糖をどれくらい溶かせるか温度ごとに比べる
・温かい水と冷たい水で、砂糖がどちらが早く溶けるか調べる。

果物の皮がある/なしで変色(酸化)がどれくらい進むか
・リンゴに皮がある部分とない部分で、変色の早さを比較する。

光の強さが植物の成長にどんな影響を与えるか
・窓辺と部屋の奥に置いた植物で、1週間後にどんな違いが出るか観察する。

ジュースに塩を入れると甘さが変わるか試す
・塩をほんの少し入れたジュースとそのままのジュースを味見して、人によって甘さがどう感じられるかを調べる。

テーマ選びの段階から計画を立てると、後で迷走するリスクを減らせますので、しっかり考えましょう!

評価基準と高評価のコツ

IAは次の4つの基準で採点されます。

Design(計画):実験の目的や方法が具体的か

Analysis(分析):データを間違わず計算し、正しく読み取れるか

Conclusion(結論):まとめた結果を論理的に示せているか

Evaluation(評価):結果を冷静に振り返れているか

たとえばEvaluationでは「よかった点と改善点」をセットで記載するようにしましょう。

各評価の意図に合った書き方ができると、高評価につながりやすいです。

構成テンプレート・書く順番

IAは3000語程度と字数が多いため、計画的に進めることが大切です。

評価基準に沿った手順を解説します。

①テーマと実験方法をしっかり固める(Designの評価)

②得たデータとグラフを、分かりやすく正確にまとめる(Analysisの評価)

③データからを分かることを簡潔にまとめ、根拠となる証拠と一緒に述べる(Conclusionの評価)

④考察と課題を記載する(Evaluationの評価)

このように大きな部分から先に書き、細かい修正は最後にするとスムーズです。

テンプレートに沿って進めれば、やるべきことが分かりやすくなり、書きやすさがぐっとアップしますよ。

データ処理・グラフ作成の注意点|おすすめツール

IAでは、「データがきちんと整理されているか」が重視されています。

  • ExcelやGoogleスプレッドシートを使い、平均や数字の差を計算する
  • Logger ProやDesmosなどの作成ツールで、きれいなグラフを作成する

こうした工夫をするといいですね。

単位やラベルをきちんと入れ、読み手が一目で意味がわかるようにすることを心がけましょう。見やすいデータとグラフが作れれば、実験の説得力が一気にアップしますよ!

IB Chemistryと進路選択・大学入試の関係

IBのChemistryで学んだことは、試験対策だけでなく、大学やその先の進路に役立ちます。

Chemistryが受験や大学でどう活きるのか、進学先での強みをわかりやすく説明しましょう。

Chemistryが活きる大学・学部

化学やその応用分野の方向に進学したい人には、Chemistryを学ぶことは大きな強みです。

  • 医学部・薬学部・工学部は化学が必修
  • 環境・農学など、身近な課題に取り組む学部がある

こういった点から、大学進学後もChemistryの学習は役立ちます。高校のうちに基礎から応用まで学んでおけば、入学後も専門課題にスムーズに入れますね。

大学で求められるスキルが身につく

Chemistryで身につく「実験手順を計画する」「データを整理する」といったスキル。これらも大学の実習や卒業研究でも活用できます。

  • 卒業研究:自分でテーマを決め、どんな手順で実験するか計画するスキル
  • 実習レポート:試したことと出たデータをわかりやすい図や表にまとめるスキル
  • ゼミでの発表:数字や結果を根拠に、自分の考えを相手に伝えるスキル

大学はもちろん、社会に出てからも役立つスキルなので、しっかり取り組んで身につけておきましょう。

「勉強していることが将来につながる」と気づけばモチベーションが上がる

試験対策やIAは、自分の興味を深めるきっかけになります。なぜなら課題に取り組む中で、

・どうしてこの現象が起きているんだろう?
・どうすればうまくいくかな?

ということを自分で調べる機会が多いので、自然とその分野に詳しくなれるからです。

たとえば、IAで『スポーツドリンクの酸性度を測る』というテーマを選べば、「身近なジュースにどんな成分が入っていて、なぜ酸っぱいのか?」といった化学の疑問が見えてきます。すると普段から「これはどんな成分でできているのだろう?」と考えるようになり、新たな興味や学びにつながっていきます。

Chemistryは専門用語も多くて複雑なので、どうしてもモチベーションが落ちやすいです。でも学んでいる中で、「勉強していることはムダじゃなく、将来につながっているんだ!」と実感できれば、前向きに勉強できますね。

IB Chemistryに対してやる気が出ないときの解決策

ここでは、Chemistryの勉強をムリなく続ける学習計画と方法をまとめます。難しい教科だからこそ、楽しんで勉強できる仕組みを作りましょう。

スケジュール管理でいろんなものを「見える化」しよう

「自分がどこまで進んだか」「これから何をするか」を紙に書いたりして、いつも見えるようにしておきましょう。

学んだこと・次にやること・ゴールがはっきりすると成長と達成を感じられ、次に進むモチベーションが上がるからです。

  • 1週間の計画をノートに書き、できたことに丸をつける
  • 毎日の勉強時間をグラフで記録し、成果を見えるようにする
  • 目標ページ数や問題数を達成すれば、自分にごほうびをあげる

このように計画とスケジュールを「見える化」すれば、ムリなく勉強を続けられます。Chemistryにかかわらず、いろんな勉強で実践しましょう。

IB生向けのオンラインコミュニティやを活用しよう

ひとりでがんばろうとすると、モチベーションが下がりやすくなります。

悩みを話せる相手がいないと、孤独を感じてしまいますよね。

ですので、ChemistryやIBを学ぶ仲間とつながり、情報交換できる場を活用しましょう。

たとえば、次のような方法があります。

  • SNS(XやInstagram)でIB生の勉強アカウントをフォローする
  • 海外IB生向けフォーラム(Redditなど)に参加して質問や体験談を共有する
  • 学校や塾で学習グループをつくり、わからないことを教え合う

もちろん知らない人と気軽に直接会うのはNGです。ですが他のIB生とのつながりは確実にモチベーションにつながるため、適度に活用していきましょう。

IB専門塾の国際バカロレアアカデミーの先生たちには、IB卒業生がたくさんいます。あなたの悩みと正面から向き合ってくれるため、現状に悩んでいたら気軽に相談してくださいね!

身近な出来事と化学を結びつけて学びを楽しむ

テーマ選びでも触れましたが、Chemistryで学ぶ内容は身近な現象と結びつけるようにしましょう。学びが役立つ場面が見えたときに「勉強する意味」を感じられるからですね。

・お菓子づくりで重曹を使うと、なぜ生地がふくらんで泡が出るんだろう?
・さび止め塗料に酸化防止剤を入れると、さびにくくなる理由は?
・冷たい水より温かい水のほうが砂糖が早く溶けるのはどうして?

このように生活と学びを結びつけると、楽しさとやる気がわいてきます。

IB Chemistryを乗り越えるには「戦略と整理力」がカギ

Chemistryで成績を上げる学習法やIA対策、モチベーションを上げる工夫」を解説しました。

  • 苦手な計算や有機化学は「イメージ化と練習」で克服できる
  • 試験対策には逆算スケジュールと過去問演習が効果あり
  • IAはテーマ選びとデータ分析が大切
  • 「将来や進学先に、化学がどんな風に役立つか」を意識するとやる気が出る
  • 身近な現象と結びつけたり、仲間とつながったりすると学びが楽しくなる

・でもひとりでIAテーマを決まらない…
・計算が苦手でどう進めればいいかわからない…
・Chemistryに精通した先生に個別に相談できたらいいのに…

と悩んでいる方は、ぜひIB専門塾の国際バカロレアアカデミーのページをご覧ください。


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