IBで入れる大学の探し方と選び方|国内外どちらも理解できる完全ガイド

・IB資格って、日本や海外の大学進学に使えるの?

・どんな出願方法があるのか分からない…

・進学の注意点を知りたい!

IBを活用した入試は、制度や出願方法がとても複雑です。

「うちの子、大丈夫かな…」と不安になるのは当然ですよね。

この記事ではIBで国内外どちらの大学でも進学できるしくみを、初めての人にもわかりやすく整理しました。

IB専門塾の国際バカロレアアカデミーでは、世界トップレベルのIB卒業生が個別指導をしています。

オンラインでどこからでも受講でき、学習計画や進捗(しんちょく)管理も一緒に行いますので、志望校合格への最短ルート設計が可能です。

IBで大学に入れるしくみをやさしく解説

IBでの大学進学のしくみは、少し複雑に見えるかもしれません。

まずはIBを利用した大学入試のしくみを、分かりやすく解説します。

大学入試にIB DP(ディプロマ)が使えるしくみ

IB DP(ディプロマ・プログラム = 高等教育課程)の資格を手に入れると、大学の入学手続きに活用できます。

つまり通常の一般入試とは別に、IB入試で出願できる大学の選択肢が増えるのです。

たとえば共通試験を受けなくても、IBスコア・履修科目・小論文・面接などで合否が決まることもあります。

IBはただの教育プログラムではなく、大学入試資格として広く活用できる資格なのです。

IBを活用した国内・海外大学進学の全体像

IB DPは日本の大学だけでなく、海外大学へ進学する場合にも活かせます。

2025年時点で、世界110か国以上・約4,500以上の大学が、IBでの入学を認めています。

日本国内でも約68大学でIB入試が導入されており、理系や文系、医・歯・薬系など、幅広い学部で応募可能です。

IBを活かせば、複数の進路から選べるようになることを覚えておきましょう。

IBを活用して国内大学に入る方法

IBを活かした国内大学への進学は、一般入試とは流れが大きく違います。

ここではIBで国内大学に進むためのルート・考え方を整理しましょう。

IBが使える入試方式【IB入試/帰国生入試/総合型選抜】

IB資格や海外経験を活かして国内大学を受験する方法は、次の3つがあります。

学校や進路の状況に合わせて、ベストな方法を選びましょう。

■ IB入試

IBを取得した生徒が対象となる「IB専用の入試枠」です。

IBのスコア・科目履修の確認とともに、小論文や面接などが行われることが多くあります。

一般入試や共通テストを受ける必要はありません。

■ 帰国生入試(帰国生・外国学校卒業生枠)

海外の学校に通っていた経験がある生徒、または海外で高等教育を受けた生徒を対象とした枠です。

選考方法は書類審査・小論文・面接などが基本で、場合によってはTOEFLやIELTSなどの試験結果を求められることもあります。

海外でIBを学んだ生徒にとっての検討手段の一つです。

■ 総合型選抜(旧:AO入試)

学力試験だけでなく、提出書類・面接・小論文・英検などの資格・学外の活動実績などを総合して合否を決める方法です。

この資格のひとつとして、IB資格を認めている大学もあります。

それぞれの方法にメリットがあるので、お子様の状況や志望大学に合わせて活用を検討しましょう。

IBスコアと科目条件の基本

IB DPスコアの内訳は次の通りです。

スコアの内訳

  • 選択した6科目:最大42点(それぞれを1〜7点で評価)
  • コア科目(TOK・EE):最大3点のボーナス得点

以上の45点満点でスコアが出され、どれくらい取れたかが大学進学に大きく関わります。

入学条件の目安として、30点台後半〜40点台前半を設定している大学が多い傾向です。

ですのでIBを使った受験を考えるなら、次のことにも気を配りましょう。

  • 合計スコアが大学の基準を満たしているか
  • 自分の得意に合った科目を選べているか

スコア戦略と科目選択が、IB入試の大きなカギとなります。

国内大学の選び方と特徴

国内の大学進学でIBを活かすなら、まず以下2点を軸に志望校を決めましょう。

  • 国公立か私立か
  • 英語で学べるコースがあるかどうか

例えば国立の名古屋大学・大阪大学のように、理系・文系を問わず英語対応の授業プログラムを設けている大学もあります。

いっぽう私立の上智大学でも、少人数の英語授業プログラムがあり、英語や国際教養を目指すIB生にとって学びやすい環境です。

国内大学を選ぶときは、まず国公立か私立かを決め、英語のレベルや希望の履修科目に合う大学かを見極めましょう。

日本国内大学への進学についてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

IBで海外大学に入る方法

IBは世界中で評価されている資格なので、海外大学への出願にも利用できます。

海外大学を目指すときに知っておきたいIB受験のしくみを、わかりやすく紹介しましょう。

海外大学でIBは「標準的な入試資格」

多くの海外大学で、IB DPは入学資格として設定されています。

IBでの学びを通して、次のようなスキルや姿勢を身につけることが可能です。

  • 自分で考えて動く姿勢
  • 論理的思考
  • 英語や他言語で学ぶ力
  • 探究心

そのため「IB生なら前向きで社会性がある人物だろう」と見られ、大学に入学してほしい人材として歓迎されます。

この認識は海外では一般的で、アメリカ・イギリス・カナダ・オーストラリア・ヨーロッパなどで、IBは高く評価されているのです。

海外進学を検討しているなら、IB取得は大きな強みになります。

主要国の出願方式の違い

IBを利用した出願のしくみは、国によってかなり異なります。

いくつか例を確認しましょう。

■ イギリス

UCASという共通申請システムを使い、最大5校へ同時に出願可能です。

IB成績と志望理由書で合否判断されます。

特定教科のスコア+合計スコア両方が求められることが多いです。

■アメリカ

多くの大学がIBを入学資格として認めていますが、高校の成績・エッセイ・課外活動・推薦状などの総合評価で決まります。

Predicted Grade(予測成績)という仮のスコアで出願でき、仮合格を出す大学も多いです。

このような違いがあるため、

  • その国・大学で、IBをどのように扱っているか
  • 求められるスコアや書類
  • 出願時期や申請手続き

これらを必ず確認する必要があります。

それぞれの国で出願方式が違うことを覚えておきましょう。

海外大学を選ぶときのポイント

海外大学を選ぶ際は、次のことをしっかり確認しましょう。

■ 自分の学びたいことと大学の制度が合っているか

IBで身についた探究スキル・語学力・論理的思考が活きる学校や学部を選ぶと、充実した大学生活を送れます。

授業形式がディスカッション中心だったり、幅広い科目から専攻を選べたりする大学は、IB出身者との相性がよいです。

■ 入試要件とスコア・科目条件

IB DPだけでなく、HL(Higher Level =高レベル)科目の履修・IELTS/TOEFL/SATなど別試験の成績提出が出願条件に含まれる場合もあります。

■生活環境やサポート制度

安心して生活できる環境なのか、留学生サポートの有無、費用・奨学金などのことです。

こうしたものが整ってないと、負担が大きく挫折してしまうかもしれません。

この3つを念頭にしっかり確認すれば、海外大学選びの失敗を減らせます。

IB入試で注意すべき落とし穴と対策

準備や制度をきちんと理解していないと、思わぬ理由で出願資格が無効になる可能性もゼロではありません。

「せっかくのIB資格を活かせない」といった事態を避けるため、入試の際の注意点と対策を押さえておきましょう。

出願資格の読み違いによるトラブル

「IB DPでどこの大学でも出願できる」というわけではありません。

IB資格があっても、複数の条件を満たさないと出願できないケースもあります。

「海外の学校でIBを履修している者」

「日本国内の特定のインター校出身者のみ」

このような条件を出していることも多いので、要項をよく確認することです。

また成績証明書・卒業証明・成績表などの書類を、要求される形式(「公式発行」「直送」「原本」など)で提出できていないというミスもよく起こります。

形式を守っていない・全て揃っていない・締切アウトなどで、出願失格になる生徒も実際にいました。

出願を決めたらまず、その大学の募集要項を細かくチェックし、余裕をもって書類準備を進めましょう。

スコア基準未達で出願資格を失うケース

大学が出願条件に求める最終スコアに届かず、出願できないケースも多くあります。

IB DPを取得できるスコアの条件は「スコア24点以上」ですが、出願条件としては「30点台後半〜40点台」が多く、このギャップを埋められないことが大きな原因です。

Predicted Grade(予測スコア)で出願はしたものの、最終スコアが下がって合格・出願資格が取り消されるケースも多くあります。

このようなリスクを避けるために、以下のような対策をしましょう。

  • 志望大学の過去の合格IBスコアを調べ、自分のスコア見込みと比較する
  • Predicted Gradeだけに頼らず、最終スコアを上げることに力を入れる
  • 小論文・面接など、他の評価軸を重視する大学を併願する

早めのスコア対策で、IB受験合格の可能性をアップさせましょう。

海外校でIBを取得した場合の書類トラブルと対策

IB DPを海外で取得した生徒の場合、手続きミスや提出遅れによって出願が無効になるケースがあります。

海外在学のIB生が国内大学を受ける際、成績証明書や卒業証明書を「公式発行・原本証明付き」で提出することが求められることがあるのです。

しかも学校の成績証明だけではなく、IB試験の結果を国際機関(IBO)が直接大学に送るよう指定される場合もあります。

このような書類準備には手間と時間がかかるので、入試直前に慌てて準備すると出願できなくなるかもしれません。

出願先大学の募集要項をしっかり確認して必要書類をリスト化し、学校への送付依頼を早めに行いましょう。

IBで国内・海外どちらの大学も目指せる道を押さえよう

IB資格を活用した大学進学について解説してきました。

  • 国内外の多くの大学で、IB DPは入学資格として認められている
  • 国内大学では「IB入試」「帰国生入試」「総合型選抜」など、複数の方式から出願方法を選べる
  • スコアや履修科目、英語力、提出書類など出願条件が国・大学ごとに異なるため、志望先の募集要項を必ず確認すること

・どうやって大学を選べばいいか分からない…

・スコア・科目の条件を満たせるかな?

・国内と海外、うちの場合はどちらを目指すべき?

このようなお悩みをお持ちでしたら、IB専門塾・国際バカロレアアカデミーの無料相談をお試しください。

書類添削・進路相談まで手厚くサポートしています。

進路に不安のある方は、ぜひ一度サービスページをご覧ください。