「English AのLiteratureとLanguage & Literatureの違いって?」
「うちの子にはどの履修レベルが合っているんだろう?」
「大学進学にはどちらが有利なのか知りたい!」
IBでのEnglish Aのコース・履修レベル選びは、多くの方がつまずきやすいポイントです。
LiteratureとLanguage & Literatureや、レベルの違いを少し知ってるだけでは、どっちがいいか判断が難しいですよね。
でもご安心ください。このページでは、それぞれの特徴・選び方・大学進学への影響などをわかりやすく解説しています。初学者の方でも、IB英語の全体像と、お子さまに合った選択が見えてきますよ!
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Contents
LiteratureとLanguage and Literatureの違い
まずIBのEnglish Aには、
- 「Literature」
- 「Language and Literature」
という2つのコースがあります。名前は似ていますが、それぞれ学ぶ内容や必要な力が異なっているんですね。
2つのコースの違いや、向いている/向いていない生徒のタイプを整理し、どちらを選ぶべきか判断できるようになりましょう!進路にも関わる重要な選択なので、しっかり理解しましょうね。
2つのコースの違い・向いている人の特徴
「Language and Literature」と「Literature」の違いと、向いている人のタイプをシンプルにまとめると、こんな感じです。
■Literature
- 詩や小説、戯曲など、純粋な文学作品に特化している
- 物語や文学の深い読解や分析が好きな人向き!
■Language and Literature
- 文学作品だけでなく、エッセイやニュース・広告・スピーチなどの実用的な資料も扱う
- 社会的なテーマや現代的な話題に関心がある人向き!
「どちらのコースが簡単なの?」という質問をよく受けますが、大切なのは「自分にとって取り組みやすいかどうか」です。どちらも高い英語力が必要ですが、扱う作品やテーマ、分析方法の違いに注目すると、自分に合ったコースを選びやすくなりますね。
LiteratureとLanguage and Literatureそれぞれの勉強方法などをもっと詳しく知りたい人は、こちらの記事を読んでください!
進学・大学受験で有利なのはどちら?
LiteratureとLanguage and Literatureのどちらが大学進学に有利ですか?
という質問も多いですが、ひと言でどちらが有利とは言えません。大学や学部によって、どちらを重視するかが異なるからです。
たとえば、
- 文学部(英米文学専攻)
- 人文学部(比較文学、文化研究など)
であれば、古典文学を深く読解したり、批評したりする授業があります。ですので詩や戯曲、小説をじっくり分析するLiterature が有利なんですね。
一方で、
- 国際関係学部
- 総合政策学部
- 社会学部
などでは、 Language and Literature が高く評価されます。これは現代文や映像資料を授業で扱い、実用的な分析やディスカッションを多く行う学部だからですね。
また、IBスコアの提出が求められる海外大学では、履修レベル(SLかHLか)やエッセイの質も見られます。そのため、「どちらのコースを選べば有利か」ではなく、「自分の志望する進路とコース内容が合っているか」で判断しましょう!
IB English Aとは?概要と評価方法をやさしく解説
English A自体は、言語と文学に関する教科のひとつです。ただ、他の英語の授業とは内容も評価ポイントも異なるので、初めて学ぶ人にとってはわかりにくい部分もありますよね。English Aの勉強内容・評価のしくみをやさしく解説しますね!
IB English Aとはどんな教科?
English Aで勉強する目的は、
- 英語での表現力や分析力を高めること
- いろんな文化の違いを理解し、異なる文化の人とのコミュニケーション力を育てること
です。
一般的な英語の授業と異なり、文学作品だけでなく、ニュース記事・広告・スピーチといった非文学的なテキストも扱うことがあります(Language and Literatureの方ですね)。ただ語学力をアップさせるだけではなく、言語そのものや表現方法、文化的な背景まで分析するのが特徴と覚えておいてください。
SLとHLの違い【課題・大変さ・評価方法】
IB English Aには、
- Standard Level(SL)
- Higher Level(HL)
の2つの履修レベルがあります。
HL:年間の学習時間が240時間以上で課題が多く、深い分析力を求められる
SL:年間の学習時間が150時間ほどで負担がHLより軽い。他の教科とバランスよく勉強したい生徒向き
たとえばLiteratureの場合、
- HLで13作品
- SLで9作品
Language and Literatureの場合、
- HLで文学6作品+非文学資料
- SLで文学4作品+非文学資料
このように、レベルによって扱う作品数・分析の深さに明確な差があります。
コースの違いと同じで、どちらが良いとはひと言では言えません。「志望大学の要件でどちらが必要か」や、自身の得意・不得意をふまえて選びましょう!
課題の構成と配点【Paper1・2、IA、HL Essay】
English Aの評価は、4つの課題で構成されています。
■ Paper 1(外部評価)
初見の資料を読んで、その表現方法や意味を分析する試験です。
扱うのは、広告・演説・記事などの「非文学資料」です。
- HL(Higher Level):135分/2つの非文学テキストを比較して分析
→ たとえば「広告」と「政治演説」の表現技法などの違いを比較。 - SL(Standard Level):75分/1つの非文学テキストを分析
→ 内容や語り方、言葉の選び方などを読み取る力が求められます。
■ Paper 2(外部評価)
授業で扱った文学作品をもとに、テーマや登場人物についてエッセイを書く試験です。
- HL・SL共通
- あらかじめ学習した複数の作品の中から1つ選び、与えられた問いに答えるかたちでエッセイを構成します。
■ Individual Oral(IA:内部評価)
音声録音によるスピーチと質疑応答の口頭試験です。
生徒自身が選んだ2つの資料(文学作品と非文学資料)を比較し、共通するテーマや表現技法を解説します。
- 準備時間:20分
- 本番:10分間のスピーチ+5分間の質疑応答(合計15分)
- 評価ポイント:知識・理解/分析力/話の構成/言語運用(伝わりやすい英語を使っているか)
Literatureでは「2つの文学作品」を比較して発表
Language and Literatureでは「文学作品+広告などの非文学資料」を組み合わせて比較
質疑応答も評価に含まれるため、その場で考えて答える力(即興対応力)も大切です!
■ HL Essay(外部評価/HLのみ)
自分で選んだ作品について、1,200~1,500語の文学分析エッセイを書く課題です。
- じっくり準備できる課題ですが、構成力・テーマ設定・分析の深さなどが問われます。
- 学習した文学作品の中から1つを選び、テーマを設定して掘り下げます。
配点はPaper1・2とIAが中心で、HL EssayはHL履修者のみが対象です。どんな試験なのかを把握しておくと、学習計画を立てやすくなりますね。
IB English Aのコース選びで失敗しないためのポイント
- LiteratureかLanguage and Literatureか
- SLかHLか
これらのどちらが良いかは、人それぞれだと解説しました。ですが、自分に合ったコースを選ぶために知っておきたい2つのポイントがあるので、ここで紹介します。
学校の指導方針や教材に注目!
得意・不得意や進路だけでなく、通っている学校の指導方針や使用教材も、コース選びの判断材料です。
学校によっては、LiteratureかLanguage and Literatureのどちらかしかない場合もあります。またコースはあっても、扱う作品・教材・課題の出し方は、先生によって異なることも多いです。
たとえばある学校のLanguage and Literatureでは、社会問題を積極的に取り上げます。一方で別の学校では、文学作品にじっくり向き合う授業が中心となる、ということもあるんですね。
入学前・履修前に、学校のカリキュラム説明や過去の教材例を確認しましょう。「自分の希望に合った学び方ができるか」を判断できるようになりますよ!
コース選びで迷ったら?【先輩や先生に頼ろう】
どちらのコースを選ぶべきか迷ったら、信頼できる周囲の人に相談しましょう!
例えば、実際にIB English Aを履修している先輩。授業の雰囲気や課題内容、難しさなど、体験者ならではのリアルな情報を教えてくれますよね。また、担任やIBコーディネーターの先生に、自分の英語力や生活スタイルに合うのはどちらか、アドバイスしてもらうのもおすすめです。
学校によっては、履修前に個別でアドバイスをしてくれる機会を用意してくれることも。
積極的に相談すれば、納得のいく選択につながりますね。
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IB English Aで高得点を目指すための工夫
English Aでは分析力・表現力が大切。これらを身につけるためには、日々の積み重ねが何よりも大事です!
ここでは「成績アップにつながる習慣」や「課題別の学習ポイント」を紹介しますね。まだ履修前という人も、先取りで知っておくと勉強しやすくなりますよ。
成績アップに効く習慣|スケジュールの立て方
English Aで良い成績を取るためにまず重要なのは、読書量を意識して増やすこと。授業内の作品以外にも、新聞記事やエッセイなどいろんなジャンルの英文を読むことで、語彙や表現の引き出しが増えますね。
また、課題の提出スケジュールが重なることもあるため、早めの準備と計画的な取り組みが大事です。
特にHLではEssayやIAの準備に時間がかかるので、週単位で学習内容を区切ってスケジュールを組むといいですね!
英文を読み、自分の意見を文章でまとめ、「なぜそう考えるのか」を説明する練習を日々続けましょう。本番でも自信を持って表現できる力が身につきますよ!
課題別の学習ポイントとよくあるミス
各課題(Paper1・2、IA、HL Essay)ごとの対策も必要です。
Paper 1:初見テキストを分析するため、普段から構造や表現方法に注目しながら読む練習をする
Paper 2:学習済みの文学作品に関して論述するため、事前の要点整理が効果的
IA(個人口述):「発表内容がブレていないか」のチェックや、時間配分に注意
といった感じですね。
よくあるミスとしては、
「本文の要約だけで終わってしまっている…」
「自分の意見や分析が浅いと言われた…」
などがあります。課題ごとの特徴を理解し、それぞれの準備と練習をすることが成績アップのカギですね。
大学受験に有利なのはEnglish AとBのどちら?
IBでは英語の科目に、「English A」と「English B」の2種類があります。
■English A
・英語を母語としてふだんからよく使っている人、英語に慣れている人向けの教科
・物語や詩などの文学を読んで、内容を深く考えたり、自分の考えを表現したりすることが求められる
■English B
・英語にあまり慣れ親しんでいない人向けの教科
・会話や手紙、プレゼンなど、日常や学校生活で役立つ英語の言い方や語彙を身につける
注目すべきポイントは、多くの英語圏の大学で「English A」を履修していると、出願時の英語能力試験(TOEFLやIELTSなど)が免除される場合があるという点ですね。
たとえばアメリカのシンシナティ大学では、
English A(HLは4点以上、SLは5点以上)を取得していれば、TOEFLスコアの提出が不要
と明記されています。※English Bはこの免除の対象外
同じ制度は、
- イギリス(例:University of Bristol、Aston University)
- カナダ
- オーストラリア
など他の英語圏の大学でも見られるんですね。このように、English Aで一定以上の成績が取れれば、進学において有利になるケースが多いのです。
IB English Aを選ぶ前に押さえておきたいポイント
「IB English Aの科目選び・違い・学習方法・進学への影響」について解説しました。
- English Aには「Language & Literature」と「Literature」がある
- それぞれの違いや向いているタイプを把握しておく
- SLとHLには学習量や評価項目の違いがある
- 大学進学における有利・不利もあるので知っておく
- 高得点を目指すための習慣やスケジュール管理も大切
「自分のレベルで本当にLanguage Aを選んで大丈夫かな…」
「HLとSL、どちらが合っているか不安…」
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