【保護者必見】IBについていけないお子様のサポート方法

・IBの課題が多すぎて、子どもが毎日疲れ切っている…
・英語での授業についていけていない。このまま続けられるのかな?
・IBについていけない子どもを、親としてどう支えればいいのか知りたい!

IB生のお子様の保護者様から、こんな声をよく聞きます。

IBは課題量が多いうえ授業も英語が中心なので、途中でつまずいてしまうことも多いです。

この記事では、お子様が「IBについていけない」と感じたとき、保護者様ができるサポートや考え方を解説しています。

IB専門塾の国際バカロレアアカデミーでは、世界トップレベルのIB卒業生による個別指導や、一人ひとりに合わせた学習計画と進捗(しんちょく)管理を行なっています。

完全オンライン対応なので、自宅から安心して受講できるのも大きな強みです。

IBについていけない大きな原因3つ

IB(国際バカロレア)は世界基準の教育プログラムで、評価方法もいろいろあり、学ぶ内容も広いです。

そのため「ついていけない」と感じるお子様が少なくありません。

まずは「IB初心者がついていけなくなる代表的な原因」を3つ紹介しましょう。

「時間管理」と「課題量の多さ」

IB生がついていけないと感じる壁の1つは、「時間管理の難しさ」と「課題量の多さ」が同時に襲ってくることです。

IBでは複数の科目でエッセイ・レポート・補助課題などが同時に進行し、提出期限が重なることが多くあります。

元IB生である国際バカロレアアカデミーの先生にインタビューしたところ、

各教科の課題量が本当に多く、時間とタスクの管理がとても大変でした!

と語っていました。

「時間管理」と「課題量の多さ」はIBと切っても切れない関係であり、これをうまくこなせないと「ついていけない」と感じやすくなります。

英語力や授業理解の壁

「英語での授業」や「授業内容の理解」についていけず、行き詰まる日本人IB生は多いです。

なぜならIBでは授業がすべて英語で進む学校が多く、「英語を英語のまま理解する」ことが求められるからです。

例えばEnglish Bなど言語科目の授業では、多くの課題が英語だけで進んでいきます。

  • テキストの読解
  • ディスカッション
  • ライティング

ですので「母語が英語の人以外には負担が大きい」と答える生徒が多いのも事実です。

テキストの解説も専門的な英語で書かれていて、意味を調べながらでないと読み進められない場面もあります。

授業の理解や課題にはこの壁があるため、お子様をついていけない気持ちにさせやすいのです。

IB特有の課題【IA・EE・TOK・CAS】

IBには一般の教科とは別に、「コア課題」と呼ばれる4つの要素(IA・EE・TOK・CAS)があります。

これらが生徒にとって大きな負荷になり、同時進行でこなすのが負担になることが多いのです。

IA(内部評価課題:Internal Assessment)

各教科で実施される「内部で評価される課題」です。

実験レポートをまとめたり、言語で口頭発表を行ったりします。

授業内容と連動している反面、締切管理・教科勉強との兼ね合いも必要です。

→ IAに関して詳しく知りたい方はこちらの記事へ。

EE(拡張論文:Extended Essay)

興味あるテーマで生徒自身が研究し、最大4,000語にまとめる論文課題。

テーマ設定・資料収集・構成・執筆まで自分で進めるため、自由度は高いですが時間がかかるのも特徴です。

→ EEの書き方やスケジュールについてはこちらの記事

TOK(知の理論:Theory of Knowledge)

TOKは「知識とは何か」「どうしてこの知識は信じられるか」など、知識そのものを問いかける授業です。

抽象的なテーマが多いため、生徒は苦戦しがちです。

→ TOKについてはこちらの記事

CAS(創造・活動・奉仕:Creativity, Activity, Service)

CASでは、創造的活動・スポーツ・奉仕活動を行い、その記録を振り返ってレポートする課題です。

活動を振り返って学びを言葉にするスキルが必要で、クオリティを上げるのに苦労する生徒も多くいます。

→ CASの活動アイデアや記録方法はこちらの記事

これらの課題が負担にならないようにするため、「複数の課題を管理する能力」「見通しを立てる力」が問われることになります。

お子様がIBについていけないときに保護者ができるサポート

IBを学ぶ高校生が「ついていけない」と感じたとき、保護者様のサポートが「IBを続けられるかどうか」に直結します。

ここではご家庭でできるサポートを紹介しましょう。

スケジュールを「短期」と「長期」で分けるサポートをする

課題の提出物や宿題を「長期計画」と「短期予定」に分割し、スケジューリングするためのサポートもいいでしょう。

その理由は、数週先の提出物と日々の宿題・授業準備が重なり合うことが多いため、すべてを同じスケジュールとして扱うと優先順位があいまいになってしまいやすいからです。

週末にTOKの作業をかたづけようとしていたけど、他の科目の課題が押してしまってスケジュールが崩れてしまった…。

このようなことがよくあります。

以下のように予定を分けて管理しましょう。

長期計画(1か月〜数か月)

大きな提出物の期日をカレンダーに記入。

そこから逆算して中間ゴールをいくつか定めます。

短期予定(1週間〜1日)

日々の授業の宿題・復習などのスケジュールを割り当てます。

毎朝または前夜に確認できるようにしましょう。

見直しタイミングを設ける

毎週または毎日、予定がずれていないか確認し、調整します。

このように管理すれば「どのくらい余裕があるか」「今何をするべきか」を把握しやすくなります。

お子様主体でスケジュールを組み、進み具合のチェックや優先順位づけのアドバイスでサポートしましょう。

サポート教材や先生面談を活用する

お子様が授業理解や課題についていけないとき、「サポート教材の活用」と「先生との面談」がとても役立ちます。

これらをちゃんと使えば、本人だけでは補いきれないギャップを埋めやすいです。

サポート教材

  • 教科書の解説動画・ワークシート・過去問集など。
  • 授業でわからなかった部分を繰り返し確認できます。
  • 市販のIB問題集・オンラインプラットフォーム(問題演習サイト等)も有効です。

先生との面談

  • 授業担当の先生と定期的に話す場を設け、お子様の理解度や課題の進み具合を共有しましょう。
  • 「どこでつまづいているか」「優先する勉強は何か」など聞きたい質問をまとめておき、学校と家庭で方針をすり合わせることが大事です。

これらを組み合わせれば、より安定して学習を進めやすくなります。

IA・EE・TOKの効率的な計画立てをサポートする

IA・EE・TOKなどのコア課題は、資料収集・執筆・下準備などの準備に時間がかかります。

放っておくと最後に焦ってしまい、他の勉強への影響も避けられません。

なので保護者様はお子様の計画を確認し、必要に応じてアドバイスを渡してサポートしてあげましょう。

大枠のスケジュールを立てる
最終提出日から逆算し、中間ゴール(中間提出・ドラフト・添削期間など)をカレンダーに書き込む。
週別・日別タスクに分解する
「今週はEEの章1を調べる」「来週はIAの実験結果を整理」など、小さなまとまりに落とし込む。
定期チェックと調整の時間を作る
毎週末や毎日の終わりに計画がずれてないか見直す。もし遅れていれば、翌週のタスクを調整する。
成果を見える化する
完了した項目にはチェックを入れたり、進行率を一緒に確認したりすることで、「少しずつ進んでいる」という実感を持たせる。
ムリをしないための予備時間を設ける
予備日を作ることで、体調不良や予定外のできごとがあっても計画が崩れにくくなる。

このように親子で計画を共有しながら進めれば、お子様は迷いなく課題に取り組めるようになります。

お子様がIBについていけないときに見直す習慣

IBではメンタル面でも「もうムリかもしれない…」と感じる瞬間があります。

そうしたときには今の生活リズムを改善することが大切です。

ここではIBについていくために必要な改善点を紹介します。

生活リズムと睡眠を守る環境づくり

勉強に集中できるようにするには「睡眠と生活リズム」が整っていることが大前提です。

睡眠が足りていないと注意力・記憶力・思考力が落ちて、勉強効率がガクンと落ちてしまいます。

・学習中にぼんやりしてしまっている…

・夜遅くまで起きていて、朝起きられない日が多い…

こんなお子様は寝る時間・起きる時間のリズムをつかめず、エネルギー不足になっているかもしれません。

ご家庭で次のような工夫をしてみましょう。

  • 毎日同じ時間に寝て、同じ時間に起きる習慣をつける
  • 寝る1時間前にはスマホや強い光を避けて目を休ませる
  • 寝具をキレイに保つ
  • ベストな温度・湿度も整える

このように勉強の環境づくりを整えると、学習継続の生活リズムを作りやすくなります。

お子様のストレスや不安を理解するコミュニケーション

お子様が「授業にもうついていけない」と感じているときは、自分の気持ちや考えを言いやすいコミュニケーションを心がけましょう。

ストレスや不安をひとりでため込み、自己否定や焦りにつながってしまうケースも少なくありません。

コミュニケーション例

話を聞くとき

  • 評価や指摘をせず感情を受け止める
  • 「大変だったね」「疲れたよね」と気持ちに寄り添う

質問をするとき

  • 「今日の授業はどう感じた?」などYes/Noでは答えられない質問をする

お子様が話したくないとき

  • ムリに話しかけない
  • 時間をおいて「話したくなったら聞くよ」という姿勢をもつ

会話のタイミングを工夫する

  • 食事中や車中などリラックスできるタイミング
  • 警戒感が薄まり、話がしやすくなる

感情表現のヒントを与える

  • 「何がつらかった?」「どこがモヤモヤしてる?」と表現を手助けする

こうしたコミュニケーションを重ねれば、「親にも相談していいんだ」と思えるようになり、自分の気持ちを表現できるようになります。

外部(家庭教師・塾)に頼る

お子様の悩みや不安を、ご家庭だけでは支えきれないこともあります。

そんな時は外部の専門家に頼るのはとても良い手段です。

客観的・専門的なアドバイスによって、学校や家庭とは違ったフォローができるでしょう。

  • 理解が浅い単元をフォローできる
  • 学習スケジュールを一緒に管理してくれる
  • 親とは違った声かけでストレス管理・モチベーション維持ができる

専門家視点の外部サポートによって、子どもがより安心して学習を続けやすくなります。

IB専門塾の国際バカロレアアカデミーでは、オンラインで約50分の無料相談を実施しています。

学習や進路の不安を相談できるので、家庭教師やカウンセラーを探す前の入口として活用しましょう。

IBについていけないお子様を支えるための考え方

保護者様がどんな姿勢でお子様に向き合うかで、学習の続けやすさが大きく変わります。

ここでは保護者が意識しておくべき考え方を紹介しましょう。

完璧主義ではなく「続けられる学習習慣」を見守る

お子様に「すべてを完璧にやってほしい」と期待すると、重荷になって挫折してしまうかもしれません。

ですので保護者様は、ムリのない学習習慣をつけるサポートをしてあげましょう。

IBでは課題・試験・探究活動が重なりやすいので、一時的ながんばりよりも「長くやる気が続く工夫」の方が大切です。

次のような方法を試してみましょう。

  • 毎日の学習時間に「必ずこれだけはやる内容」を決める(例:単語10個、問題1問解くなど)
  • 完璧ではなく「50%でもできたらOK」という気持ちを持たせ、モチベーションを維持する
  • 休息日や余裕時間をあえてスケジュールに入れて、回復期間を設ける

こうした習慣で、保護者も支える姿勢をとっていきましょう。

IB修了後をイメージしてモチベーションを高める

IB修了後の未来を思い描くことも、モチベーション維持に効果的です。

IBを終えた先には、いろんな選択肢と可能性が待っています。

  • 大学での幅広い学び
  • 海外大学への進学
  • 国際的なキャリア

明るい未来が見えると「今がんばる意味」がクリアになり、日々の努力がムダに感じなくなります。

次のような方法で、修了後のイメージを持つようにしましょう。

  • 子どもと将来の進学・仕事について話す機会を作り、夢や目標を言葉にする
  • IB生の進路・体験談を一緒に調べ、成功例を参考にする
  • IBで育つスキル(調査・論文・自己管理など)が、大学や社会でどう活きるかを考える

こうすればお子様が進みたい未来を見つけられるので、今の努力を支えるきっかけになります。

IBについていけないお子様に保護者ができること

「IBについていけないと悩むご家庭が、前向きになれる方法」を解説しました。

  • 完璧を目指すより、「続けられる学習習慣」の方が大切
  • 睡眠や食事など生活リズムを整えることで、集中力とメンタルを守れる
  • IA・EE・TOKなど長期課題は、早めに計画を立てて小さく分割
  • 保護者が気持ちに寄り添い、安心できる環境をつくる
  • 塾やIB指導経験のある家庭教師に相談する

・課題が多すぎて、どこから手をつけたらいいかわからない…

・IAやEEの計画がズレ内容にするにはどうすればいいの?

・英語など科目学習のサポートを誰かに頼みたい!

そんなときは、IB専門の個別指導・進路相談を行う国際バカロレアアカデミーにご相談ください。

お子様の現状を丁寧にヒアリングし、ベストな学習プランをご提案します。

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