「IBのJapanese Aって、他の科目とどう違うの?」
「7点を取るには、どんな勉強をすればいいんだろう?」
「共通テストと併願したいけど、両立できるか不安…」
そんな悩み、よくわかります!
Japanese Aは試験形式も評価基準も独特。正しく勉強しないと、なかなかスコアが伸びない教科なんですね。
でも大丈夫。この記事では、
- 各ペーパーの攻略法
- 語彙学習のコツ
- 目標設定や併願対策
などをわかりやすく解説しています!
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Contents
7点を狙うなら見直したい、IB Japanese A「2つの基本」
IB Japanese Aで7点を目指すなら、
- 自分がどの科目タイプ・レベルを選択しているか
- その選択が自分に合っているか
の2つを見直しましょう。
「もう選び終わってるから関係ないよ」
と思われがちですが、得点を伸ばすためには「今の選択が合っているか」を理解して対策することが必要です。「なぜ7点が取れないのか」の原因に気づくこともありますので、しっかり理解しましょう!
Language and LiteratureとLiteratureの違いとは?
Japanese Aには、
- 「Literature(文学)」
- 「Language and Literature(言語と文学)」
の2種類があります。似ていますが、扱う内容や評価されるポイントが異なるんですね。
■Literature
- 文学作品を読んで深く理解する力が必要
- 詩、小説、戯曲などで使われる言葉の使い方や、テーマ(伝えたいこと)を読み取る
■Language and Literature
- より広く「言葉の使われ方」を分析する力が必要
- 文学作品に加えて、広告・新聞記事・スピーチなどの実用文も扱う
このように必要なスキルが大きく異なるので、対策の方向性が大きく変わってきます。
「読みやすさ」や「作品数」だけではなく、自分の興味・得意な分析スタイル・表現のしやすさなどを基準に選んでくださいね!
SLとHLの違いと選び方
Japanese Aでは、
- Higher Level(HL)
- Standard Level(SL)
という2つの履修レベルが用意されています。
■Higher Level(HL)
- 扱う作品数が多く、課題のレベルも高いため、時間的・精神的な負荷は大きい
- HLを選ぶことで、IB全体のスコアや大学入試での評価において有利になる場合も
■Standard Level(SL)
- 課題の数が少ないので、1つの失点が成績に大きく影響することがある
- HLよりも日々の負担が少ないので、他の教科と両立したい生徒に向いている
他教科とのバランスや自分の日本語力、志望大学の条件などを踏まえ、どちらにするか決めなくてはいけません。「HL=難しいからやめておく」ではなく、「HL=自分の強みを活かした挑戦ができる」という意識で選んでくださいね!
IB Japanese Aの各ペーパー攻略法
Japanese Aの試験は、
- Paper1
- Paper2
- IO(個人口述)
- EE(課題論文)
と分かれており、各試験に合わせた対策が必要です。
ここでは、各試験ごとの具体的な戦略とコツを紹介します。読むだけで「今、自分が何をすべきか」が見えますよ!
Paper1:詩や散文を読み解くポイントを押さえよう
■Paper1
初めてみる詩や散文(どちらか1つ)を読み、分析エッセイを90分以内に書く試験です。
評価ポイントは次の4点。
- 作品テーマの把握
- 言語技法の読み取り
- エッセイの構成
- 読者に与える印象の分析
高得点を狙うには、次のような構成でエッセイを書きましょう。
①導入
②テーマと印象
③技法の具体例
④影響と考察
⑤結論
この構成なら、分析を論理的かつ読みやすく説明できます。
過去問や模範解答を読み込んでおき、「評価される分析の仕方」をインプットすることも大事ですよ!
試験までに、この構成に沿って、根拠を持って書けるようになっておきましょうね。
Paper2:テーマ別エッセイの構成と事前準備
■Paper2
授業で学習した文学作品をもとに、提示されるテーマに沿ってエッセイを書く試験です。試験時間は90分、2つ以上の作品を比較しながら書きます。
問われるのは、
- テーマへの理解
- 作品の深掘り
- 比較の構成力
といった「論理的思考」と「分析力」です。
テーマは、権力・アイデンティティ・人間関係など抽象的なものが多いので、事前準備で理解しておくことが大事ですね。「このテーマが来たら、この作品のこの場面を使う」という準備をしておきましょう!
構成は、
①導入
②各作品の分析
③比較
④結論
を意識しながら、テーマに答えてくださいね。
IO(個人口述):準備→台本作成→リハーサルが大切
■IO(Individual Oral)
自分で選んだ文学作品と視覚資料(広告など)の表現の違い・共通点などを分析し、5分間のスピーチ+5分間の質疑応答で評価される「口頭試験」です。
評価ポイントは、
- 文学作品と視覚資料の関連性
- テーマの掘り下げ
- 論理的な構成
- 自然な表現
などです。
構成は
①導入
②テキスト分析
③資料分析
④比較
⑤結論
と、Paper2に似た流れを意識し、台本を作ってリハーサルを繰り返しましょう。
実際のスピーチは「書き言葉」でなく「話し言葉」。録音して時間配分を確認したり、フィードバックをもらったりして準備しましょう!
IOは即興ではなく準備型の試験。準備の質がそのままスコアに反映されますよ。
EE(課題論文):テーマ選びと進め方のコツ
■Extended Essay(EE)
最大4,000語の課題論文で、IBの最終成績に反映される重要な課題です。Japanese Aでは、文学的なテーマを自ら設定し、それを深く掘り下げて論じていきます。
評価されるのは
- テーマの明確さ
- 分析の深さ
- 構成と一貫性
- 作品の引用方法が的確か
など、様々なポイントがあります。
最も重要なのはテーマ設定。自分が興味を持てて、信頼できる資料や作品があるテーマを選ぶことが成功のカギです。
その後は構成案を作り、文献の調査と執筆を計画的に進めていきます。先生と相談しながらしあげていきましょうね。
IB Japanese A試験の構成|高得点につながる評価ポイント
Japanese Aでは、どの試験でも「深い読み取り力」と「論理的な構成力」が求められます。試験の形式だけでなく、どう表現すれば採点されるのかを正しく理解しておきましょう。
採点基準と評価のポイント
Japanese Aの各試験は、それぞれに評価基準が決まっており、ルーブリック(評価表)に沿って採点されます。高評価につながるのは次のポイントです。
- 論文や発表のテーマが明確で、何を言いたいかがはっきりしていること
- 作品の内容や文体を深く読み取り、具体的な根拠を挙げながら説明していること
- 全体の構成が整理されていて、言いたいことがブレていないこと
- 語彙や文法が正確で、自然な言い回しが使われていること
- 作品や参考資料からうまく引用し、自分の考えに説得力を持たせていること
内容の正しさだけでなく、「どう伝えるか」「言いたいことが一貫しているか」も評価されるのがポイントですね。
セルフトート(SSST)の注意点と学び方の工夫
■SSST(School-Supported Self-Taught)とは?
Japanese Aの授業がない学校の生徒が、自主学習を中心にJapanese Aを履修する制度です。
自主学習なので自由度は高いのですが、自己管理が大切で、理解度にばらつきが出やすいというリスクもあります。
SSSTで大切なのは、長期的な学習スケジュールを立て、各試験にまんべんなく取り組むこと。計画的に作品を読んでいき、模擬問題やエッセイ執筆をする習慣が必要ですね。
IBの経験者や専門講師から、定期的にフィードバックをもらうことも効果的ですよ!
自主学習だからこそ1人で取り組まず、「人に頼る」ことが大事なんですね。
「計画の立て方がわからない…」
「自分のやり方で合っている?」
そんな不安を感じたときは、IBに詳しい先生・先輩に相談してみるのがオススメです。
国際バカロレアアカデミーでは、LINEでの無料学習相談を受け付けています。
ちょっとした質問や不安も、気軽に聞いてみてくださいね!
IB Japanese Aの学習で役立つツールとコツを紹介!
Japanese Aでは、語彙力(適切な言葉を知っていて、使えるか)や表現の正確さが、そのままスコアに直結します。
同じ内容でも、語彙が的確かどうかで、読み手の受ける印象は大きく変わりますよね。また鋭い考察ができていても、語彙や言い回しがあいまいだと、説得力が下がってしまうことも。
「この生徒、よく理解して読めているな!」
と思わせるような表現ができるか。そのためには語彙力が必要になるんですね。
ここでは、語彙力を伸ばすために役立つツールや学習のコツをご紹介します。ムリなく継続できる工夫を取り入れて、毎日の積み上げを習慣にしていきましょう!
すぐ使えるオンラインツール
使いやすく信頼できるオンラインツールを活用することも、学習継続のカギです。
■Quizletのようなフラッシュカードツール
Quizletでは、オリジナルの語彙セットを作ったり、他のIB生が共有しているセットを使ったりして、楽しんで繰り返し覚えられます。
特にIB Japanese Aでは、独特な表現・語彙・キーワードが出てくるので、それらを繰り返して覚える工夫が必要なんですね。
難しい単語は避けがちになってしまうので、フラッシュカードツールで楽しみながら覚えてしまいましょう!スマホアプリでスキマ時間に学習できるのも、継続しやすいポイントですね。
Extended Essayの引用としての作品や文献が見つけやすい、学術系の検索サイトです。自分の論文に関連する作品を見つけましょう。
語彙を効率よく覚えるコツ
Japanese Aで必要とされる語彙は、ただ暗記するだけでは不十分。文章の中でどう使われているかを理解しながら覚えることが、スコアに直結します。たとえば、次のような分析語彙がよく出てきます。
■irony(皮肉)
言葉の意味とは逆の意図を伝える表現。登場人物の言動や出来事を通して、社会や価値観への批判を伝えていることが多い。
■symbolism(象徴)
あるモノが、別の意味を表す表現技法。たとえば「雨=悲しみ」「鏡=自己認識」。
■contrast(対比)
2つの要素(人物・場面・表現)を並べて違いを際立たせ、テーマや変化を分かりやすくする技法。変化・人物の悩みの描写によく使われる。
これらの分析語彙は、「実際にはどういう場面や文脈で使われているのかな?」と意識して覚えると、試験での使い方が身につきます。
また、
- 権力
- 自己認識
- 伝統と変化
などのテーマ語彙も、Paper2やIOで繰り返し出てくるため、例文とセットで覚える工夫が大切なんですね。
読みながら気になった表現をメモしておき、自分で短い例文を作るのもとても効果的です!覚えた語彙を自分の言葉で再現できるかを意識しましょう。
IB Japanese A 7点獲得の難易度と逆算戦略
Japanese Aで高得点を取るためには「正しい戦略」が必要です。ここではJapanese Aの難易度を示しながら、自分の現在地の確認方法と、目標設定のコツを紹介します。
「7点ってどのくらい難しい?」データからわかる合格ライン
Japanese Aで高得点をとるためには、高い分析力・構成力・表現力が必要。
IB機構の資料によると、Japanese Aの各コースにおける7点取得率は以下のとおりです。
- Japanese A Literature
- HL(Higher Level):約 2.0%
- SL(Standard Level):約 6.0%
- Japanese A Language and Literature
- HL:約 2.3%
- SL:約 5.5%
このデータからわかるように、Japanese Aでの7点取得率はかなり低いです。 SL(Standard Level)でさえも気を抜けるほど簡単ではないことを知っておきましょう。ただそのぶん、達成できれば強力なアピール材料になりますよね!
このデータを理解しておくことが、ムリなく戦略を立てる最初の一歩です。
IB Japanese Aの実力を確認しよう!
Japanese A高得点を目指すために最も大切なのは、今の自分がどの位置にいるのかを正しく把握することです。ボンヤリと「がんばる」だけでは、努力が的外れになる可能性も。
次の3つを実行し、現状を確認しましょう!
①模擬試験や過去問を解いて、Paper1・Paper2での自分の得点/失点傾向をチェック
点数だけでなく「なぜ減点されたか」にも注目すれば、改善点が明らかに!
②準備しているIOのスピーチを録音し、聞き直す
先生に聞いてもらい、フィードバックをもらうのも効果的!
③IB公表のルーブリック(評価基準)と、自分の解答と照らし合わせてみる
「語彙が単調」「構成が弱い」など、具体的な改善点が見える!
自己診断によって改善点が見えれば、次の行動にすぐつなげられますね。
現状から逆算し、小さな目標を立てよう!
現時点の改善点(例:構成が弱い、語彙が不足している)が明らかになったら、それを解決する小さな目標を設定します。たとえば、
「今週はPaper1の導入の型をマスター!」
「毎日10語ずつ文学語彙を覚える!」
といった、具体的な行動目標が効果的ですね。
この行動を続け、1か月単位・3か月単位で、成果を振り返る時間を作ってください。「ちゃんと覚えられてる!」と実感を得られれば、モチベーションも続きやすくなります。
目標設定は高くてもかまいませんが、それを実行できる小さいステップにすることが、理想を叶える最大のポイントです。
IBと共通テストの違いを理解すれば、併願対策は可能!
IBでJapanese Aを履修している生徒の中には、
「日本の大学も併願したい!」
と考える人も少なくないでしょう。
ここでは、IBと日本の試験の違いを明らかにして、どのように両方の対策を進めればよいのかを解説します。
出題形式と評価ポイントの違いを知ろう
IBのJapanese Aと日本の共通テストでは、身につけるべき力・試験の設計などが大きく異なります。
IBでは、自分の考えや分析を論理的に説明する力が求められ、その「深さ」や「独自性」が評価されます。特にPaper1・2は自由記述型の論述試験なので、構成力や表現力を鍛えなくてはいけません。
一方、共通テストは選択肢形式が基本で、
- 文法・漢字・語彙の知識
- 読解スピード
- 情報の正確な把握
が重視されます。
つまり、IBは「自分の意見を表現する力」、共通テストは「情報を読み取って選ぶ力」が問われるのです。
このように、求められる力も勉強の進め方も大きく違うため、同じ方法で対策しようとすると効果が薄くなってしまいます。
両方に取り組む場合は、
IB:作品読解や論述の練習
共通テスト:過去問演習やパターン理解
という風に、学習スタイルを切り替える意識が重要ですよ!
2つの方向性と勉強法を分けて取り組めば、IBと共通テストの併願も十分に実現可能です。
国内大学を視野に入れるIB生に必要な準備
IBと共通テストを併願する予定なら、早くから受験方式や必要書類を確認しておくことをオススメします。
現在は「IB入試」や「総合型選抜(昔でいうAO入試)」を設ける大学が増えており、IBスコアを活かせるチャンスも多くあります。ただし、大学によって条件が異なるため、出願要件や提出期限をしっかり把握しておく必要があるんですね。
また、共通テストを併用するなら、
- 日本語の文法
- 漢字
- 古文・漢文
などのIBでは扱わない分野の対策も必要です。推薦書やエッセイの準備、面接対策なども早めに着手すると安心ですね!
IBの強みを活かすなら、事前の準備も並行してしっかり取り組みましょう。
IB Japanese Aで7点を目指すなら、戦略と継続がカギ!
「IBのJapanese Aの具体的な学習法・試験対策」について解説しました。
- コースやレベルの違いを理解し、自分に合ったものを選ぶ!
- 各ペーパーの形式に合わせた対策が、得点アップの近道
- 語彙学習は「ツール」と「使い方」を知って効率化するのがポイント
- 自分の現状を把握し、小さな目標を立てて実行することが大切
- 共通テストとの併願も、学習の切り替えを意識すれば可能!
「模範解答を読んでも、本番で自力で書ける気がしない…」
「どこまでできていれば7点が狙えるのか、判断がつかない」
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