IB Literatureで差がつく「分析」と「表現のテクニック」を解説!

「Paper 1の分析が浅いって言われたけど、どうすれば『深い分析』になるの?」
「IOのプレゼン、原稿を読むだけじゃダメって言われた…」
「7点を狙うには、何をどこまでやればいいのか知りたい!」

そんな悩み、よくわかります!IB のLiteratureでは、ただ書くだけだと高得点に届かないんですよね。

でもご安心ください。このページでは、すでにある程度の点数を取れている方が、7点を目指すための戦略とテクニックを、わかりやすくご紹介します。

これから本格的に取り組む方でも、このページに書いてある考え方や表現のコツをつかめば、自信と実力を身につけられますよ!

この記事は、

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IBのLiteratureで7点を目指す方法

Literatureで7点に届かない理由。その多くは「視点の甘さ」にあります。考え方や表現方法が自分で気づきにくいため、意識して再設計することが大切です。見直すべき3つの視点を解説するので、7点ゲットに向けて改善しましょう!

ルーブリックから逆算して計画を立てる

ルーブリック(評価基準)は、ただ読むだけ・知っているだけではダメです。7点を狙うには、ルーブリックを「得点アップの設計図」として使う必要があります。

たとえばPaper 1で「Excellent」の評価を得るには、「文の流れと作者の言いたいことを理解して読めているか」がルーブリックで求められています。なので、ただポイントをズラッと並べるだけではいけませんよね。

必要なのは、「なぜその表現方法を作者は選んでいて、その表現方法が読者にどんな影響を与えているか」というような1ランク上の考察を書くことです。

このように、「各課題で何が求められているか」をルーブリックで把握し、自分の答案と照らし合わせてみましょう。これが得点アップの設計図ということですね!

よく使う表現技法を整理し、的確に使い分ける

Literatureで7点を狙う生徒の多くは、「表現技法をどう使い分けるか」を常に意識しています。

  • Metaphor(比喩:あるものを別のものに例える表現)
  • Irony(皮肉:言葉の表面とは逆の意味を含ませる表現)
  • Foreshadowing(伏線:後の展開をほのめかす手法)
  • Juxtaposition(対比:異なる要素を並べて違いを際立たせる手法)

これら表現技法を把握しておき、詩・戯曲・小説などのジャンルや分析の目的に合わせて使い分けています。

大切なのは「この技法が使われている」と指摘するだけで終わらず、「なぜその技法を作者が選んだのか」「読者にどんな効果を与えるのか」までしっかり掘り下げて書くことです。

・技法を使った例文
・どんな効果があるか
・その技法がよく使われるジャンル

などをノートにまとめておけば、本番でスムーズに使えるようになりますよ!

読書や模擬問題を通して、普段から表現技法に注目したり使ったりするようにしましょう。

失点の原因を明らかにして改善する

7点への最大の壁は、「なぜ点を落としたか」を自分で説明できないことです。模試や過去問の結果を見て、

「何かダメだったな…」
「次はがんばろう」

で終わってしまうと、同じミスを繰り返してしまいます。失点の原因を説明できるようにしましょう!

たとえば「分析が浅い」と先生に言われたら、それはどういうミスなのでしょうか?

  • 「作者が本当に言いたいことに踏み込めていない」
  • 「読者への影響まで説明しきれていない」

など、原因をもっと細かく分解できますよね。このように、ミスの原因を言えるようになると、次からどこに気をつけるべきか明らかになります。

さらに「原因を振り返り→再構成→再提出」をするのを普段からクセづけてしまえば、得点力はしっかり伸びていきますよ!

原因を放置せず、分析して行動にまで落とし込んでいきましょう。

IB Literatureの各課題の対策

Literatureでは、

  • Paper 1
  • Paper 2
  • Individual Oral(IO)
  • HL Essay

といった課題があり、それぞれが異なる力(読解力・分析力・構成力)が必要です。それぞれの課題における、7点を目指すための具体的な戦略を解説しますね。

Paper 1:設問以上の気づきを伝える

■Paper 1とは

初めて見る文学テクスト(短編小説や詩など)の、作者の考え・文体・構造を分析。それらを相手に伝わるよう説明する課題です。

たとえば分析ポイントが「言語による雰囲気の演出を説明すること」だったとします。このとき、テクストに出てくる「形容詞」や「比喩」などの表現を挙げるだけで終わってはダメです。それらの表現が、

「登場人物の心情にどんな影響を与えているか」

「どんな感情を読者に抱かせているのか」

というレベルまで、踏み込んで説明する必要があるんですね。

7点を狙うなら、問いで聞かれたことに答えるだけでなく、「自分ならではの視点」でテクストを読み解くことも意識しましょう!

Paper 2:「表現方法」と「読者の受け取り方」を比べて考える

■Paper 2とは

授業で読んだ2つの文学作品を比較し、共通するテーマに関する問いに答える課題です。

大切なのは「単なる内容の比較」ではなく、「2つの作品それぞれが、同じテーマをどんな違う方法で表現しているかを考えること」

たとえば「自由」が共通のテーマでも、一方は自由を希望として、もう一方は絶望として描いている場合があります。そのそれぞれの違いが「読者の解釈にどう影響を与えるか」を考えて説明できるかが大事なんですね。

表面的な比較ではなく、「表現方法が異なることで、読者に与える印象にどんな違いがあるか」まで考えることが、得点アップのカギです。

IO:読者との関係性を「文脈」で伝える

■Individual Oral(IO)とは

自分で選んだ1つの文学作品のテーマと、世界中にある社会的な問題(グローバルイシュー)との関係を、自分の言葉で発表する課題です。

このとき大切なのは、

  • 「このテーマは世界中の誰でも関係がある」という広い視点で考えること
  • 「私はこう考えました」という自分の意見を、最初から最後までぶれずに話しきること

です。

たとえば「抑圧と抵抗」がテーマの文学作品を選んだのなら、

「登場人物がどんな圧力に苦しんでいるのか」
「その苦しんでいる姿が、社会や文化の中でどう描かれているのか」
「作者がどんな言葉や描き方を使って、そのテーマを伝えているのか」

を説明します。

そしてそのテーマが、「現実の世界の問題とどうつながるか」を、一貫した自分の言葉で説明できるかがポイントなんですね。

ただ読むだけでなく、聞く人に伝える意識で話す練習が大切です。自分の考えをわかりやすく伝えることが、得点アップにつながりますよ!

HL Essay:7つのコンセプトを深める

■HL Essayとは

1作品を選び、

①アイデンティティ

②文化

③コミュニケーション

④視点

⑤変化

⑥表現

⑦創作

という概念7つのいずれかに関係した問いを自分で作り、1500〜1800語で説明します。

たとえば「④視点(Perspective)」を選ぶなら、「登場人物の視点」だけでなく、

  • 「語り手の視点」
  • 「読む人がある考え方や感情を持つように誘導されている箇所」
  • 「作者の考え方や信念が伝わってくる文章」

などがないかを探して分析するんですね。

「一つの概念にこだわってエッセイが作れているか」が高評価のポイントです。分析や文章の構成が、概念から外れないよう意識してください。

IB Literatureで評価が上がる表現テクニック3選

IBのLiteratureで7点を目指すには、「何を分析するか」だけでなく「どう伝えるか」が大事なことがわかってきましたね。

分析力があっても、表現や構成がイマイチだと評価が伸びづらいのが現実です。

ここでは、評価が上がる3つの表現テクニックをお伝えしますね!

テクニック① よく使われる自然な言い回し 【読みやすく知的な印象を】

 IBのLiteratureでは、英語らしい自然な言い回しを使うと、読みやすさと信頼感がアップします。たとえば、

「strong argument」(強い説得力)

「make a claim」(意見を述べる)

といった言い回しは、ネイティブスピーカーにとってお決まりの表現であり、自然な文章にしてくれます。

逆に「hard argument」や「do a claim」という表現は不自然で、内容が正しくても評価が下がることも。普段から模範解答や英文学作品を読む中で、よく使われる表現をストックしていきましょう!

(緑枠)

■自然な言い回しの例

  • make a claim(主張を述べる)
  • present an argument(主張を提示する)
  • develop an idea(考えを展開する)
  • support a point(主張を裏付ける)
  • explore a theme(テーマを掘り下げる)
  • provide evidence(証拠を提示する)
  • raise a question(疑問を提起する)
  • analyze a character(登場人物を分析する)
  • draw a conclusion(結論を導き出す)
  • shed light on ~(〜を明らかにする)

テクニック② 比喩・対比・段落構造【イメージしやすい文章になる】

Literatureでは、作者の表現技法を分析するだけでなく、それをわかりやすく伝えることも評価になります。そこで効果を発揮するのが、比喩・対比・段落構成というテクニックです!

比喩(Metaphor):例「彼の怒りは火山のように爆発した」

感情や状況を想像しやすいものにたとえ、読者に印象深く伝えられます。

対比(Juxtaposition):例「主人公の静けさと背景の騒がしさ」

反対の要素を並べて描くことで、それぞれを際立たせて分析に深みを与える方法です。

段落構成(Paragraph structure)

「問題提起→根拠→具体例→まとめ」というような論理的な構成にすることで、複雑な内容でも理解しやすい整理された文章になります。

このように見せ方を工夫すれば、読みやすく印象に残る文章になるので評価が上がるんですね!

結論で主張をもう一歩深めて書く【説得力アップ】

結論は、単に本文の内容をまとめるだけの箇所ではありません。分析した本文をもとに、読者の視点を少し広げたり、新しい気づきを与えたりすることで、文章全体の完成度がグッと上がります。

たとえば、序論で

「この作品では○○というテーマが扱われている」

と書いたなら、結論では

「このテーマは、現代の私たちに△△という問いを投げかけている」

と広い視点を書けば、読む人に「なるほど!」と思ってもらえ、強い印象を残せます。

Literatureでは、本文の主張をどう締めくくるかも評価ポイント。結論は「内容を整理する場所」ではなく、「読む人に深く考えさせる場」として活用しましょう。

IB Literatureで得点力を引き上げるために、いまできること

「IBのLiteratureで7点を目指すための分析視点と表現技術」について解説しました。

最後に、得点力を一段階引き上げるために意識したいポイントを整理しておきましょう。

  • ルーブリックは「ただの評価ポイント」ではなく「得点を設計する道具」として活用する
  • 文学的手法を目的別・ジャンル別に整理し、的確に使い分ける
  • 失点の原因を言語化し、改善サイクルに落とし込むことで着実に前進する
  • 自然な英語表現(コロケーション)で読みやすさと説得力を両立させる
  • 比喩や構造的工夫で、印象に残る立体的な分析を展開する

「ルーブリックは読んだけど、何をどう書けば評価されるのかわからない……」
「分析はできるけど、うまく英語で伝えられない」
「学校の授業ではそこまで細かく見てもらえない」

そんな不安を感じている方には、国際バカロレアアカデミーの個別指導がおすすめです。IB経験者による指導で、あなたの答案を“採点者目線”で徹底フィードバック。7点に向けた最短ルートを一緒に見つけましょう!

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